2010年05月29日

ipad

今日、いつものようにふらりとデオデオ倉敷本店に寄ったら、
話題の「iPad」が展示してあった。

2台並べてあって、1台は電池切れで動かず、
もう1台にも数人張り付いてたのでほとんど触れなかった。

それにしてもiPad、えらい人気だ。

iPadの人気ぶりを見ながら、ふと、
日本にも、話題になった情報端末があったのを思い出した。

キングジムがポメラというのを出して、
少し話題になったことがあった。

これは、実売価格2万円ほど、
モノクロの液晶画面と折りたたみ式のキーボードを備えた、
テキスト入力専用端末である。

雑誌などにも取り上げられて良い評価がされる一方で、
「いまいち使えない」というネガな声も出ていた。


それにしても、アップルのiPadとの、
話題性、売れっぷりの差は比べるのもはばかられる。


かたやiPadはアメリカを代表するIT企業、
というか、ITにとどまらず、
世界中の人々のライフスタイルを大きく左右する企業となった、
アップルのカリスマ経営者・ジョブス肝入りのプロダクト。


かたやポメラは、たぶんキングジムのいち担当者が、
ある時せっせと企画書を書いて、
それが社内稟議で通って出てきた、みたいな、
どうにも小振りなプロダクトである。


ポメラは私も小売店で何度も触って動かしてみた。

キーボードの折りたたみのギミックとか、
打鍵感とか、それなりに評価スべきなのかもしれないが、
一方で、ここまでの複雑な折りたたみが必要なのか、
という素朴なギモンがどうしても拭えない。

iPadが可動部分の殆どない、
真平らなボード状であるのに比べると対照的だ。

これは勝手な推測だけれど、
製品にどのように付加価値を付けるか、というときに、
キングジムが精巧な折りたたみ機構という
機械的要素に着目したのに対し、
アップルは、デザイン性や幅広い用途展開、
そしてiTunes・iBookStoreなどの
ビジネスモデルに目を付けたわけだ。

それはたぶんそのまま開発者のスタンスの違いなわけである。

ポメラは事務機メーカーの一担当者の視点で考案され、
iPadは、
世界を変えてやろうと本気で取り組んでいるジョブスの、
巨視的視点に立脚している。


ポメラとiPad、2つのプロダクトは、
数万円で数百グラムの情報端末であるという点で、
物理的にはそれほど隔絶した差があるわけではない。


しかしそれを企画した人間の思い入れの大きさによって、
こうまで差がついているのを見ると、
なんだかたいへんに考えさせられるのである。



ただし、工業製品の付加価値の大きさとは、
本来そのようなものであったのかもしれない。

というか、「付加価値の大きさ=作り手の思い入れ」
だなあ、とつくづく思う。


これまで、
何かひとつの仕事をするときに、
どれほどの思いを持って望んでいただろうかなあ。

本日は、そういうようなことを考えたのでした。
posted by ヤス at 22:43| Comment(0) | ビジネス
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