今日、いつものようにふらりとデオデオ倉敷本店に寄ったら、
話題の「iPad」が展示してあった。
2台並べてあって、1台は電池切れで動かず、
もう1台にも数人張り付いてたのでほとんど触れなかった。
それにしてもiPad、えらい人気だ。
iPadの人気ぶりを見ながら、ふと、
日本にも、話題になった情報端末があったのを思い出した。
キングジムがポメラというのを出して、
少し話題になったことがあった。
これは、実売価格2万円ほど、
モノクロの液晶画面と折りたたみ式のキーボードを備えた、
テキスト入力専用端末である。
雑誌などにも取り上げられて良い評価がされる一方で、
「いまいち使えない」というネガな声も出ていた。
それにしても、アップルのiPadとの、
話題性、売れっぷりの差は比べるのもはばかられる。
かたやiPadはアメリカを代表するIT企業、
というか、ITにとどまらず、
世界中の人々のライフスタイルを大きく左右する企業となった、
アップルのカリスマ経営者・ジョブス肝入りのプロダクト。
かたやポメラは、たぶんキングジムのいち担当者が、
ある時せっせと企画書を書いて、
それが社内稟議で通って出てきた、みたいな、
どうにも小振りなプロダクトである。
ポメラは私も小売店で何度も触って動かしてみた。
キーボードの折りたたみのギミックとか、
打鍵感とか、それなりに評価スべきなのかもしれないが、
一方で、ここまでの複雑な折りたたみが必要なのか、
という素朴なギモンがどうしても拭えない。
iPadが可動部分の殆どない、
真平らなボード状であるのに比べると対照的だ。
これは勝手な推測だけれど、
製品にどのように付加価値を付けるか、というときに、
キングジムが精巧な折りたたみ機構という
機械的要素に着目したのに対し、
アップルは、デザイン性や幅広い用途展開、
そしてiTunes・iBookStoreなどの
ビジネスモデルに目を付けたわけだ。
それはたぶんそのまま開発者のスタンスの違いなわけである。
ポメラは事務機メーカーの一担当者の視点で考案され、
iPadは、
世界を変えてやろうと本気で取り組んでいるジョブスの、
巨視的視点に立脚している。
ポメラとiPad、2つのプロダクトは、
数万円で数百グラムの情報端末であるという点で、
物理的にはそれほど隔絶した差があるわけではない。
しかしそれを企画した人間の思い入れの大きさによって、
こうまで差がついているのを見ると、
なんだかたいへんに考えさせられるのである。
ただし、工業製品の付加価値の大きさとは、
本来そのようなものであったのかもしれない。
というか、「付加価値の大きさ=作り手の思い入れ」
だなあ、とつくづく思う。
これまで、
何かひとつの仕事をするときに、
どれほどの思いを持って望んでいただろうかなあ。
本日は、そういうようなことを考えたのでした。
2010年05月29日
ipad
posted by ヤス at 22:43| Comment(0)
| ビジネス
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