2019年05月24日

ZOZOの時給1300円

昨日最低賃金について書いたあと、何かと話題のZOZOがアルバイトの時給を1300円に引き上げるニュースを見た。
当初の時給1000円を300円引き上げて賞与支給もあるらしい。
その発表に対して2000人の枠を大幅に超える応募者が殺到したという。

募集時給を上げたらたくさん人が集まった、というだけの単純な話であるがいろいろ示唆に富んでいると思った。
現在の「人手不足の状況」の現在にあっても、時給をそれなりに上げると応募はたくさん集まる。
同様のことは岡山の田舎でもたぶんある。
わたしの知る限りでは、バイト時給1000円以上出しているところではあまり「人手不足」の話を聞かない。

わたしもバイトするなら850円よりは1200円くらいは欲しいと思う。
現在の人手不足の状況は絶対数として働き手が足らないという話ではなく「安い賃金で働いてくれる人」が不足しているのだ、という話をよく聞くがまさにそういうことだと思う。

現状だと安い賃金では人が集まらないので外国から新たに「安い人」を入れる。
それによって時給水準を安いままに維持するというのが外国人労働者受け入れの基本構造のように思われる。
ただし今後はアジア圏域でも労働力の取り合いが起こってきて、日本の賃金が安いままだと日本よりは韓国に行きますシンガポールに行きますという人が増えて日本に来る人が集まらない(または人材水準が落ちる)ことも考えられる。

だからアジア的な成長率に合わせて常に時給を上げていかないといけないとう話なのかもしれない。

ZOZOの募集時給1300円は月額に換算するとだいたい20万円くらいになるのだろう。
いくらか賞与も付くとしてこれだと年収300万円に届くかどうかの水準。
ZOZOは正社員の代わりにバイトを増やして雇用を不安定化させている、という批判も一部にあるようだ。
まあ会社にあまり縛られないバイトでこれくらいもらえればけっこういいような感じもする。

芸人やミュージシャンの卵が夢を追いかけつつ、バイトで生計を立てるのには時給が高ければ働く時間も短くて済む。
「バイトの時給を上げる」話にはそういう意味もあるそうである。

それで思ったのだが、正社員とか正規社員というのはいったい何なのか。
解雇規制が厳しく各種保険も完備したより安定した待遇のことを正社員と呼ぶのかもしれない。
ただ実際にはバイトの解雇規制も正社員とたいして違わない。
現状では正社員は「ちょっと会社を辞めにくいアルバイト」のような気もする。

何にせよZOZOの1300円のニュースは、時給水準としては実はたいしたことはないのだけれど、傾向としては非常にいいことのように思った。

儲かっている会社から順番に賃金水準が上がっていけば、そっちの方が大規模金融緩和よりはインフレ目標2%への近道のような気がする。
posted by ヤス at 06:57| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
いつ
順番が回ってくるかなぁ?
時給1300円



914円程なんだけど!
🙄
Posted by aoko at 2019年05月24日 12:42
ストライキすれば
Posted by ヤス at 2019年05月24日 13:53
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