2018年12月07日

軽トラひっくり返して逮捕、に思う

数日前のニュースに渋谷のハロウィーンの騒ぎの中で、通行中の軽トラを取り囲んでひっくり返した若者が数人特定され、逮捕されたのがニュースになっていた。
ニュースでは「ノリでやった」という逮捕者の供述も流れていた。
わたしはもうジジイなので、こういうニュースが耳に入ると思わず眉をしかめる方の側に位置しているわけであるが、かつて若者をやっていた人間の一人として、ノリで通行中の軽トラをひっくり返すその気分がなんとなく想像できるような気がしたのも事実なのである。

もちろんわたしは、こういう阿呆な愚行を肯定するものではない。
ただハロウィーンの錯乱したお祭り気分の中、アルコールも入って、しかも周りは群衆で溢れかえっていて、出動していたであろう警察官たちの目も届きにくい状況。
そういう状況の中に日頃から頭のネジが少し緩んでいた輩(やから)たちが置かれた時、彼らの頭のネジが完全に取れてタガが外れた。
その結果の暴走なのだろう。

人間がお祭り騒ぎの中で暴走するのは、暴走することである種の快感が得られるからだと思う。
最近わたしは思うのであるが、人間が生きていることの「生きがい」の意味は、脳内でせっせと快感物質を分泌することにあるのではないか。
人間は、究極的には脳内で快感刺激を得るために生きているともいえるのではないか。
快感物質は生き物としての各種の「欲」を満たした時に「出る」のかもしれない。
あるいは人間として、何かを成し遂げた時、有名になった時、お金をいっぱい稼いだ時とかにも出るのかもしれない。

はたまたもっと短絡的に、酒を飲む、カラオケで絶叫する、嫌な野郎を思い切りぶん殴る、とかでも快感物質は出るのかもしれない。

人間は社会的動物であるので、各個人が快感を得るのはそれぞれの自由ではあるが、しかしそのたびに誰かがぶん殴られたり罵倒されたり、乗っている軽トラがひっくり返されたりしたらその被害者はたまったものではない。
だから本能的に快感を求めるのはしょうがないとしても、その結果を想像し、時に快感を得ることを我慢する自制心というのがないと今回のように阿呆が逮捕される結果となる。

もうひとつ、今回逮捕された輩たちの自制心が機能しなかったことの原因の一つには、群衆の中の「匿名性」というのも大きいと思う。
SNS上の罵詈雑言の投稿に見られるように、匿名性は人を容易に暴走させる。

人間が本能として快感を追い求める生き物である限り、またどこかの匿名性が確保される群衆の中、ふたたび軽トラをひっくり返す悪ノリは繰り返されるのではないかと危惧する。

ひとつの思考実験として思うが、群衆が繰り出すお祭りではそこら中にドローンを飛ばして動画記録すれば、阿呆の脳みそが一瞬でも正気に帰るのではないか、と想像したりもする。

どちらにせよ群衆の中に完全には溶け込まない、ギリギリ最後まで「名前のある個人」としての自覚を失わないというのは、人間のあり方としてかなり重要だと思ったのである。
posted by ヤス at 10:15| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
力があり余ってるからといって
他人の軽トラックひっくり返すのは
いけないわね!

重量挙げでもして
みんなの注目を集めたらよかったのかも

警察もドローンで録画しながら
注意喚起しなくちゃね
DJポリス
Posted by aoko at 2018年12月07日 12:45
求む、ロボコップ。
Posted by ヤス at 2018年12月07日 14:30
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