2018年12月04日

Dynabookがシャープのブランドに

ノートパソコンの「Dynabook」というブランドがいつの間にかシャープの傘下になっているのをニュースで見てちょっとだけ驚いた。
Dynabookの元の「持ち主」であった東芝がアメリカの原子力事業で1兆円の赤字を出して、その前には例の「チャレンジ」の粉飾決算事件でもドツボにはまって、債務超過に陥って東証1部から2部に降格にもなって、次は上場廃止か、という危機的状況だったのが昨年2017年の初頭だったと思う。
あの頃は決算発表も締め切りに間に合わない状況でほんとうにやばい感じだった。

それから東芝は原子力事業を切り離し、また虎の子のメモリ事業の売却方針を打ち出して今年になって2兆円で売却完了し、債務超過状態も解消して、その後の東芝はいちおうひと息ついた状態のようである。
ただそれまでの間に東芝はメモリ事業以外にも医療機器事業やテレビ事業や傘下にあった病院に至るまでいろんな資産・子会社を売却した。
ついでに今年の3月には1969年以来続いていた「サザエさん」のスポンサーも降板。
そんな動きの中で東芝の誇るパソコンブランドであるDynabookも10月にシャープに売られていたらしい。

わたしは東芝のパソコンは使ったことがないけれど、Dynabookというブランド名の響きにはそれなりの高品質イメージを抱いてきた。
ひと頃はノートパソコンに限っては世界シェアナンバーワンの地位にもあったと思うのだが、最近のDynabookは国内法人向けが中心で、売上高1700億円ほどで損益も赤字に沈んでいたらしい。

その東芝のパソコン事業が、台湾のホンハイグループに買収されたシャープによって買収された。
そういえばわたしはシャープのかつてのパソコンブランドであるメビウスは2台使ったことがある。
シャープのメビウスはMacBook Airの前触れとも言える超薄型ノートPC「ムラマサ」とか、それなりに話題を振りまいたこともあったけれど、世界的にパソコンは量をさばいて利益を出す商売に変質したその流れに付いて行けずに消滅した。

今回シャープが東芝のPC事業を買収したその狙いはわりかし明確で、それは親会社のホンハイの巨大な製造能力との相乗効果を見込んでいるのだろう。
ちなみに東芝PC事業の売却価格は40億円だったそうで、往年の名ブランドで年商1700億円事業の買収額としてはかなりお値打ちに見える。(まあ赤字だからしょうがないが)

現在国内のパソコンメーカーは、NECも富士通も中国のレノボグループの傘下に収まっていて、「独立」で頑張っているのは元ソニーのVAIOぐらいかもしれない。
今ビックカメラなどの電器屋に行くと、パソコン売り場にはNECも富士通FMVもDynabookもVAIOも並んでいて、一見数年前とあまり変わっていないように見えるけれど、その内実はもうがらりと変わってしまっているのであるなあ、と思った。
posted by ヤス at 09:06| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
海外ブランドになってるってことじゃない
🙄
Posted by aoko at 2018年12月04日 09:11
国内とか海外とかの区別はもはや意味がないのだ。
Posted by ヤス at 2018年12月04日 11:25
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