2018年12月01日

自殺者数減少の傾向について

日本は自殺者が多い国というイメージがあるのだけれど、その自殺者が最近は減ってきているらしい。
世界保健機関(=WHO)のデータを見ると、2015年の「人口10万人中の自殺者数」の国別順位で日本は18位である。
2005年が13位、2010年が11位となっており、「人口10万人中の自殺者数」の実数は2005年の24.7人が2015年19.7人になっていて減少傾向にあることがうかがえる。
特に2010年以降の減少がやや大きくなっているように見える。

日本の年間自殺者数は、ひと頃はざっくり3万人くらいというのが相場であったと思うが、最近はそれがざっくり2万人くらいに減っているのは喜ばしいことである。
その代わりと言ってはなんだけれど、最近の日本では若年者の自殺の増大傾向が新たな問題として浮上しているらしい。
若年者、特に10代後半から20代を中心に自殺者が増えているというのは、かなりショッキングな事実であると思った。

自殺には普遍的な傾向がそれなりにあって、ひとつは男性の方が女性より多くて、だいたいその差は倍くらいになっている。
もうひとつは若い人より高齢者になるほど自殺者が増えるということである。
男性と高齢者で自殺者が多いというのは世界的な傾向であるので、その結果世界の各国では、若年者の死亡原因で自殺が高い順位に来ることはあまりない、ということになる。

ところが日本の厚労省の「自殺対策白書」平成30年版によると、日本人の10代後半から30代にかけての死亡原因の1位が「自殺」になっているのだという。
こういう国は世界でもめずらしいらしい。

人がなぜ自殺するのか、という問題についてはあまりに深淵に過ぎるのでここでは深入りしないでおくことにする。

ニュース記事などを見ると、貧困問題や格差問題の拡大が自殺者の増加につながっているのではないか、とか書いてある。
日本は若年者層の自殺者こそ増えているが、全体としての自殺者は減っているわけで、その原因はあくまでざっとした想像だけれど、最近の倒産件数の減少と関係があるような気がする。
倒産の減少で自殺者数のボリュームゾーンだった中高年男性の数値が改善し、全体での減少につながったのではないか。

自殺大国として比較的有名だったロシアや韓国も最近は少しずつだが自殺者が減っているのは、少し前にあった経済的混乱が収束してきた証なのかもしれない。
そこへ行くとアメリカ合衆国は現在も自殺者が増えているという。
おそらく典型的な「自殺しやすい人」である中高年男性は、経済問題の改善によってかなり救われる部分があるのだろう。

しかし今日本で増えている若年自殺者に関しては、たぶん経済問題以外の要因が潜んでいるのに違いない。

それが何であるかというのには個人的に非常に興味がある。
そこのところが、今の日本を良くするための決定的な要点なのではないかという気がする。
posted by ヤス at 14:16| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
自殺志願者って
太陽の光を浴びてないんじゃない?
Posted by aoko at 2018年12月01日 20:48
地味に太陽の影響は大きいと思う。
Posted by ヤス at 2018年12月04日 11:16
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