2018年11月24日

国際的な重量基準の変更について

2019年つまり来年5月に「キログラムの定義」が変わるらしい。
「国際度量衡委員会」という組織があって、これは1875年に成立した国際メートル条約に基づき、長さや重量などの単位を国際的に統一的に定義するところらしいのだが、その組織がキログラムの定義を変える。

「国際キログラム原器」というのがフランスのパリにある国際度量衡局というところに厳重にしまってあって、これが今までは国際的な重さの基準になっていたそうだ。
この国際キログラム原器は3つの鍵がかかった部屋の中の金庫に収まっていて、金庫を開けるとさらにごついガラス容器に入っているらしい。
なんでも年に一回、国際度量衡委員によってこの原器が金庫の中にちゃんとあるかどうかを確認するという儀式があって、金庫の中に原器があるのを見て委員同士で顔を見合わせてまた金庫を閉めるだけのことを100年以上も続けているのだという。

当初、白金とイリジウムの合金製のキログラム原器が製作された時は、錆びることも腐食もしないこの原器があれば、向こう10万年くらい重量の絶対基準の役割を果たすことが期待されていた。
しかし数十年前には「見えなかった」10のマイナス数十乗とかいうウルトラ微小な重量変化が最近では測定できるようになって、国際キログラム原器もごくごくわずかに酸化したり化学変化を起こしたりして重量が変わっていることが観測できるようになった。
これを受けての国際的な基準変更であるらしい。

新基準は「プランク定数」という、大昔に物理の授業で習ったかもしれないエネルギー定数を用いて定義することになっているが、その詳細はおじさんの脳みそには謎なのでここでは説明を試みない。

ところでうちにも体重計とかキッチンスケールとか重量を量る秤がある。
わたしはどちらかというと測定マニアなので、毎朝体重を計るし、お茶やコーヒーを淹れる時もかなり精密にお茶っぱや豆の量を計る。
むずかしいのはお茶っぱの量である。
わたし的なコーヒー豆の量の基準は、水200ccに対し豆9gである。
一方でお茶の方は一杯あたり1.5〜2g。
お茶っぱは極端に軽いから最低単位0.5gの秤だとものすごく計りにくいので、基準を緩めにしておかないと計量がいつまでも終わらない。
Amazonで見たら0.1g単位の秤が千円くらいで売っているので今度これを買おうかとも思う。
ただお茶っぱは1.5gでも2gでも、味の差はほとんど感じない。
変わらないんだけれど、0.1g単位の秤は欲しい。
わたしが測定困難なお茶っぱの重量を今日も計り続けるのは、日々変わらないお茶の味の安定を求めるというようなしみったれた理由ではない。
ただ目の前にあるそのお茶っぱの真実の重量が知りたいのだ。

ちなみにキログラム原器が新基準に変わっても我々一般人にはもちろん何の影響もないそうだ。
それでも基準変更になる来年の5月に「何か」が変わるような気がして、なぜだか楽しみな今日この頃である。
posted by ヤス at 08:13| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
茶の心を
数量だけ求めるなんて
侘び寂びの日本文化がなんだか味気ない
🙄
Posted by aoko at 2018年11月24日 11:38
世の中数字がすべて。

 by カルロス・ゴーン之助
Posted by ヤス at 2018年11月24日 11:58
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