2018年11月10日

予防的に生きるために

もう10数年前になると思うが、まだ陽が上がる前の真っ暗な朝方、猛烈に歯が痛くて目が覚めたことがあった。
時間は午前3時くらいだったかもしれない。
歯痛というのは、我慢することが相当に難しい種類の痛みである。
その時ももう寝ていられなくて、起きてひとまずパソコンの前に座った。
わたしのうちには置き薬などというのは無い。
とりあえずバファリンでも正露丸でも、なにかしら鎮痛効果のある物質が手元にあれば良かったのだがあいにくと無い。

だからその手の薬を買うため、いちばん近いクスリ屋を探そうと思ってパソコンの電源を入れたのである。

痛みを押してインターネットで調べると、近所で午前9時開店の某ドラッグストアがあってもっとも有望そうだった。
今から5、6時間もこの痛みを鎮痛剤なしのガチで受け止め続けないといけないのか。
そう考えると気も狂いそうだった。
だからうっすら夜が明け始めたときには、矢も盾もたまらずクルマに乗った。
その辺をうろうろしていたら、ひょっとしたら24時間営業の店とか午前7時開店のところとかあるかもしれない。

しかししばらくクルマを走らせたものの、ほとんどのドラッグストアは午前10時開店なのである。
やはり9時開店の店が最有力という状況に変わりはない。
ただ、クルマに乗っていると少しは運転に気を使うので気が紛れた、ということはあったかもしれない。

それで8割方死にかけた状態で当初目をつけていた9時開店の店に行き、この店に売っている最強の鎮痛薬をちょうだい、といってそれを買ったのである。

あの朝の出来事は、今でもかなりはっきり憶えているくらい恐ろしい体験だった。
それ以来かなりこまめに歯を磨くようになった。

最近は定期的に歯医者に通って、歯科衛生士のお姉さんの指導に盲目的に従ってかなりがんばって歯を磨いている。
フロスと歯間歯ブラシとワンタフトタイプ(ブラシが細い筒状になっているアレ)で入念に磨いた後、通常タイプで毛先が細くなったやつでフィニッシュする。
全行程10数分を要するそのような儀式を毎夜毎夜行なっている。

また、どうしても磨き残しが発生しがちな歯の裏側をチェックするために、歯医者さんが使っているような丸いちっちゃいミラーも仕入れた。
このミラーで歯の裏側を見ると、思いのほか磨き残しがあったりして愕然としたりもした。

まあこのような涙ぐましい努力の甲斐があって、このところ歯痛と無縁の人生を送ることが出来ている。
今では、そのうち突然歯痛に襲われるのではないか、という種類の恐怖からは自由になったと感じるのは素晴らしいことだ。

歯痛対策だけでなく、それ以外のいろいろな分野でも「予防的である」といいのかもしれない。
しかし「予防的である」ことは、歯磨きの例をひとつ考えても毎日けっこうな重労働が要求される。
それでもなお、事件が発生してから対処するよりは予防的である方が効率的であるには違いない。

重労働である予防的な生き方を継続するコツは「習慣化」だろう。
夜になったら条件反射でいつの間にかゴシゴシ歯を磨いている、そういう夢遊病的状態までいかにして持っていくかが勝負である。

ほんとうに、予防的に、戦略的に人生を過ごすのは、それはそれでたいへんなのである。
posted by ヤス at 11:08| Comment(3) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
毎日
スクワットすることにしてるわぁ

足の筋肉の衰えが一番困るらしいから

安原さんは毎日走ってるから
大丈夫だろーけどね

予防せねば!
🤗
Posted by aoko at 2018年11月10日 16:14
今その姿を想像した。。。
Posted by ヤス at 2018年11月10日 17:40
🙄
Posted by aoko at 2018年11月10日 18:01
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