2018年11月09日

イッテQのやらせについて

人気テレビ番組の日本テレビ「イッテQ」でやらせ疑惑が浮上したらしい。
例によって週刊文春が報じたのが発端である。
東南アジアで、自転車で一本橋を渡る橋祭りが流行していていつも通り宮川大輔がラオスのビエンチャンってところに行って挑戦しました、という内容の番組のやらせだという。
文春記事によると(わたしはその記事を見ていないが)、橋祭りなんて祭りは存在せず、イッテQ側が「コーヒー祭り」が行われている横で勝手に創作したものだったという。

わたしは、イッテQはYouTubeの違法アップロードを2、3回観たことはあると思うし、宮川大輔が水牛に引っ張られて泥だらけになるような回を観たこともあるので、なんとなくだが番組の雰囲気は分かる。

それでこの問題は何が問題なのかを少し考えた。
テレビ番組の制作をめぐっては、しばしば「やらせ」が問題になる。
例えば報道番組などで「こういう事実を報じます」といって報じた内容が捏造であったりしたら、これは非常な大問題であろう。

そういうことがたびたび発生すると、テレビで報道している「事実」は、ほんとうは違うんじゃないか、数字を稼ぐためのやらせなんじゃないか、と視聴者側はいちいち疑いを持って観るようになる。
そうすると、テレビの機能の重要な一部である「事実を報じる」というところが壊れてしまうことになる。
だから「事実を報じています」というスタンスの番組づくりにおいては、あくまでも演出なしで、淡々と事実をベースに番組を制作する努力が必要である。

一方でバラエティ番組の場合はどうなのか。
今回のイッテQ問題では、テレビ側の世界の人々、プロデューサーなりタレントなりには、バラエティに多少の演出は付き物でありそこまで大きく問題にすべきではない、というような意見もあるようだ。
確かに、バラエティ番組の場合は視聴者側もある程度「つくり物」として番組を観ている面はあると思う。
だからイッテQがやらせだったからといって烈火のごとく怒り狂う視聴者というのもほとんどいないに違いない。

イッテQは、面白さを追求するバラエティ番組であり、より面白くするためにドキュメンタリー風の構成にしているのだと思う。
たぶん電波少年的なノリで「これガチでやってます」という体で制作している。
今回問題があるとすれば、ガチでやっている体だったのが、実は土台になるお祭りのところが全部フィクションでした、というのでは視聴者はシラケる、肝心の面白さがなくなることだ。

たぶんネット時代以前のバラエティではこういう過剰演出は普通のことだったのかもしれない。
しかし現代は世の中の人々もフェイクニュースで鍛えられ事実と虚構の「判別スキル」が上がっている。
よほど上手に嘘をつかないとバレる時代なのである、と思う。
だから今回のイッテQやらせ問題は、ドキュメンタリー型バラエティ番組としての自殺行為であって、つまりそれはテレビ業界としての自殺行為でもある。
そういう風に思ったりした。
posted by ヤス at 08:41| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
やっぱり
バラエティ番組は

8時だよ!全員集合
これに尽きる!
🤗

面白い時代だった
Posted by aoko at 2018年11月09日 18:17
あれ公開生放送だった、今考えるとすごい。
Posted by ヤス at 2018年11月09日 19:20
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