2018年10月30日

ハロウィンは近くて遠い

明日は10月31日、ハロウィンの日である。
最近は、渋谷のスクランブル交差点で乱痴気騒ぎが繰り広げられてニュースになるのも恒例行事である。

ネットをググると、ハロウィンは元々古代ケルト民族のドゥルイド教で行われていたサウィン祭が起源と書いていある。
それでは何のことだか分からない。
この日はケルト人にとっての大晦日で、先祖の霊が戻ってくる日らしい。
それで先祖の霊といっしょに、どさくさ紛れに悪霊とか悪魔のたぐいもやってくるので、そういう悪い霊を追い払うのに、コワい仮面などかぶってそういう霊たちを追い払う、そういう日であったらしい。
この説明がどこまで正確かはよく分からない。
ただ何となく、そういうこともあるのかなあとは思う。

ハロウィンといえば、目と鼻と口をくり抜いた「ジャック・オー・ランタン」。
あのカボチャがジャック何とかっていうのもあんまりよく知らなかったのだが、あれは元々ケルト(つまりイギリス)では野菜の「かぶ」を使っていたらしい。
それが、ハロウィンがアメリカに伝播した時に、アメリカでは「かぶ」が手に入れにくくて身近にあるカボチャを使った、という話題もメディアなんかではちょいちょい取り上げられている。

ハロウィンの「テーマカラー」のオレンジも、カボチャの実の色から来ているのだろう。
さらにアメリカでは子供が仮装して「いたずらしちゃうぞ」とか言ってお菓子をねだる、というよく分からない要素も付け加えられている。
これはつまりアメリカの子供が、先祖の霊と一緒にやってきた「悪霊」役をやっているということになる。

つまりケルトの年中行事だったのがアメリカに渡った時点で、元々が柳田國男の「遠野物語」風のややおどろおどろしい行事だったのが、よりポップで楽しいお祭りに変化したのが分かる。
それがさらに日本にやって来てもう一段の変身を遂げて、元が何のお祭りだったか原型を留めないほどに変わったのが、今日の渋谷スクランブル交差点における風景ということになる。

ただこうやってあらためてハロウィンの内容を確認してみると、先祖の霊が年に一回帰ってくるとか、悪霊が怖いからコワモテのお面で追い払うとか、そういうのは古代日本の宗教観と重なっていると思う。
さらに、若い人たちはとりあえず人の集まる場所で馬鹿騒ぎをすると気持ちが良い、という心理もおそらく世界普遍のものであるように思う。

もうひとつハロウィンが必要以上に盛り上がる原因は間違いなく「仮装」だろう。
仮装によって自分の顔を物理的に隠すことだけでなく、心理的にも別人格にはじけるような作用が働いてスクランブル交差点は大騒動になる。
その騒動をおじさんは田舎の地からネットを通じてぼーっと眺めているだけである。
ハロウィンは洋の東西を問わぬ意外な普遍性を持つと同時に、おじさんにはその普遍性が作用しない、そういう近くて遠いお祭り騒ぎであるなあ、と思ったりしている。
posted by ヤス at 12:26| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
ちょっと前は
お菓子をもらうための行事だったよーな?
お菓子をくれないといたずらしちゃうって
子供の可愛らしい行事だったと

それが
なんと言うことでしょー
すごい馬鹿騒ぎのできる行事に変わってしまったわ
🙄
Posted by aoko at 2018年10月30日 18:27
そのうち広場の真ん中にステージ置いて、その周りを浴衣着て踊って回り出すに違いない。
Posted by ヤス at 2018年10月30日 18:33
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