2018年10月13日

寝不足自慢の構造

人間は何かにつけてがんばる生き物なのである、というのがわたしの最近いちおしの人間観の一項目である。
いや、その辺の犬や猫でも、ましてや野生の大地に生きる多くの動物たちもまあまあがんばっている。
朝、シッポをフリフリ散歩しているアホ犬でも、ごほうび欲しさにがんばってお手とかする。
アフリカの大地とかで厳しい環境に生きるライオンは、腹が減ってしょうがない場合は危険を顧みず、自分の何倍もあるバッファローにかぶりつくだろう。

動物たちもみながんばっている。
しかし動物ががんばるのはたぶん命に別状のある場合だけだ。
腹が減って死にそうな場合、餓死するよりはがんばって獲物を捕らえた方がよっぽどまし、そう考えてがんばる。

そこへ行くと人間は、のべつまくなしにがんばっている。
そんな、そこまでがんばらなくても、というような場合もがんばる。
別に腹が減ってもないのにがんばる。
たとえば、彼女にモテたいあまり、ライザップでがんばる。
これなんかはむしろ餓死する方向でがんばっている。
ライオンが見たら驚くだろう。

人間の場合腹が減る以外にがんばるきっかけがいくつかあるようで、親分に褒められたくて鉄砲玉でがんばるとか、フェラーリに乗りたい一心で徹夜仕事をするとか、がんばり方も人それぞれ。
資本主義はこういう人間のがんばりグセの上に成立している。
うまいことがんばったやつは資本主義的恩恵を被って小金がたまったりする。

大昔、広告会社にいた頃、世間に一定割合で生息するという「寝てない自慢」が何匹かいた。
オレは昨日は睡眠2時間だよとか、ふた晩連チャンでカンテツ(完全徹夜の略)とか、いろいろいた。
そういう奴らは夜中の23時過ぎとかに、ごく普通の口調で打ち合わせの予約を入れて来たりする。

それでそれらの寝てない自慢たちのことを思い出して、人間特有のがんばりグセと合わせて考えた時、いったいあれは何だったのだろうと思った。
思ったのだが、資本主義の世では寝不足になるほどがんばると、たまに小金が稼げたりする。

しかし寝不足と小金稼ぎの関係性は、必ずしも等価ではない。
ただ人間心理の妙で、寝不足イコール小金稼ぎの神経回路が、知らない間に脳のこめかみの辺りとかに出来上がっているのかもしれない。
それで寝不足の自分は、確かに今小金稼ぎの方に着実に接近している、そういう「バーチャルな実感」が生じるのではないか。

実際に小金は稼いでないんだけど、寝不足になることによって、小金稼ぎの満足をバーチャルに得ることが出来るのではないか。
人間のがんばりグセとか苦労話好きというのは、そういう構造の上にあるのではないかとふと思ったのだが、しかしまあぜんぜん違っているかもしれない。
posted by ヤス at 12:35| Comment(3) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
徹夜でゲームをクリアした時は
なんだか達成感を感じたけど

みんな達成感を感じたくて徹夜とかしてるんじゃない?

まぁ
健康には悪そーだけどね
🙄
Posted by aoko at 2018年10月13日 19:20
「徹夜」するかどうかじゃなく、徹夜を「自慢」するかどうかの話。
文章をよく読んで、趣旨を的確に掴みましょう。
Posted by ヤス at 2018年10月13日 20:15
ちゃんと毒解してるよー♫
(o^^o)

自慢したいんならさせてあげれば
そこそこお金が入るんなら
安原さんも
そーしてみたら?
小銭が入るわよ
🤗
Posted by aoko at 2018年10月14日 08:18
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。