2018年10月10日

就活ルール廃止への雑感

いよいよ経団連が、統一就活ルール廃止を打ち出したらしい。
今の大学3年生から適用されることになるという。
ルール廃止の方向は、先に経団連・中西会長の「個人的見解」として観測気球が上げられていたが、それが早くも公式の方針となったのは非常に適切なことであったと思う。

しかし以前にも、中西会長の見解を受けて大学関係者が「困惑」の意を表明するとか、この件に関しては大学の方が反対姿勢のように見える。
政府関係者なんかは、時期尚早と言ったり、廃止でいいんじゃないの、とかいろいろ考え方はあるようで、たぶん経団連と大学の間で比較的ニュートラルに構えている。
学生とかはどう思っているのだろうか。

今まで確立されていた就活必勝パターンが使えなくなるので、その辺はたぶん困るのだろう。
それよりも、あの男女共ダークスーツに身を包んだ若者の群れが、街の風景から消えていなくなるのだと思うと、なぜか少しほっとする。

さしもの経団連企業といえど、資本主義経済の荒海の中を生きていることに違いはない。
今のところは金融緩和と円安誘導で史上最高益とか言ったりしているが、熾烈な国際競争にさらされていてそれなりの危機感を抱いているのだろう。
そこへ行くと大学の方は、多少自由化され独立採算になったとはいえ、まだ「自由」の味の酸い甘いを知るところまでは行っていないと見える。

最近の日本は、バブル期のあたりと比較すると、企業も大学も国際的地位の低下が一部で激しく叫ばれている。
天下のトヨタとかでも、日本的視点ではそんなに経営が悪化しているわけではないのに世界時価総額ランキングで上位の方からどんどん落下している。
大学に至ってはさらにひどい。
アジアの諸国の大学が次々ランキングに登場しているのに対し、日本の大学はほぼ圏外に出て存在感を失っている。

折しもこの間、京都大学の本庶教授がノーベル医学・生物学賞を取って日本中がおめでたムードになったらしいが、今日の日本の大学の凋落を見るに、近い将来、日本の大学や研究機関からは、しばらくノーベル賞受賞者が出なくなるんじゃないか。
そういうこともあちこちで言われている。

しかしとりあえず今回、あの経団連がほぼまともな方向に改革の舵を切った。
そのことはこの際、素直に評価してもいいような気がする。
これひとつだけで一気に「日本の逆襲」が始まるとも思えないわけだが、しかしまあ反転攻勢も土台の部分をひとつずつ固めてからでないと始まらないので、就活ルール廃止に対する、大学側の「適切な対応」というのを少しだけ期待したい。
などと、まともな就活をしたことのないおじさんは思いました。
posted by ヤス at 10:37| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
就活って言葉があること自体不思議だわ

と就活など一切したことのない私です

よかった
とりあえず
今は仕事があって🙄
Posted by aoko at 2018年10月10日 11:44
おめ。
Posted by ヤス at 2018年10月10日 14:41
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