2018年10月07日

吉野家中間決算赤字

昨日だったか一昨日だったか、吉野家の8月中間決算最終利益が8年ぶりに赤字になったというのが流れた。
日本で狂牛病の騒動が起きたのは、2001年頃だったらしい。
最初イギリスから始まった狂牛病はアメリカでも発症が確認されて、やがてアメリカ産牛肉が全面輸入停止になり、吉野家の牛丼もしばらくは備蓄で対応していたのが、とうとう2004年の2月に牛丼発売休止に追い込まれた。

吉野家の迷走が始まったのはその頃からのことになる。
米国産牛肉にこだわる吉野家はすき家など同業者みたいに豪州産牛に切り替えることもなく、豚丼などの代替メニューや定食類の拡充、そして後にヒット商品になる鍋メニューなど、牛丼一本足打法からの脱却を図るのはご承知の通り。

牛丼一本足打法の頃の吉野家は飲食業界でも有数の高利益体質の企業で、確か営業利益率が15%とか18%くらいでずっと推移していたと記憶している。
高収益で知られる製造業のトヨタでも営業利益率は10%前後なので、かつての吉野家がいかに儲けていたかが分かる。
最近の吉野家は比較的良かった昨期(2018年2月)決算で営業利益率2%。
そして今年度の決算は通期でも赤字になる見込みらしい。

まあ考えてみれば当たり前で、ほぼ牛丼だけを売るのと定食やら鍋やらなんやらいろんなメニューをあれこれ売るのでは、手間もかかって人件費もかさむ。
多彩なメニューに対応するように厨房設備も器も揃えないといけない。
牛丼チェーンの業界は、BSE後も好調だったすき家が人件費問題で沈み、今はどこもぼちぼちやっている元気のない業界になってしまった。

それで吉野家赤字のニュースには続きがあって、今後吉野家は効率化対策で店舗の4割をセルフ式にするらしい。
おそらく店構えとか厨房構造はほぼ今まで通りで、商品の受け渡しと食後の片付けをセルフうどんみたいな感じにするのか。
吉野家は「はなまるうどん」もやっているのでノウハウがあるということだろう。

吉野家みたいな安い店は、おそらくフルサービスでの営業はもう難しいのではないか。
人件費も上がっているし、新興工業諸国がたくさん肉を食うようになって、そっちの値段も上がり気味だという。
だから安い飲食店が今後やって行くためには、一人の店舗スタッフで今までの10倍20倍の数のお客さんを捌くとかできないと、フルサービスでの営業は無理なのではなかろうか。

ただ心配なのは大手のチェーンよりむしろ零細の個人店舗で、小さい店では安い料理を出すのにはおのずと限界があるということだ。
たぶん500円とか600円とかの料理を出すのはもう厳しい。
最低でも千円くらいの単価でそこそこ集客している感じにしないと人件費が出ない。
あるいは調理ロボットとかセルフ会計とか思い切った合理化をしないと難しいのではないか、などとあらためて思った。
posted by ヤス at 14:22| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
いまどき
現金のみって回転寿司あるんだけど

私にとっては財布の中身と相談しながら食べることになるわぁ

気軽に入れないじゃない!
セルフ化の世の中で
(>_<)
Posted by aoko at 2018年10月07日 19:36
難解。
Posted by ヤス at 2018年10月08日 04:57
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