2018年10月04日

F2後継機、新規開発の憂鬱

さっきネットニュースを見ていたら「F2後継機は新規開発」の方向に決定したという毎日新聞の記事が流れていた。
朝から嫌なニュースを見たもんだと思った。

この場合の「新規開発」の意味合いは、アメリカのF22とかヨーロッパのユーロファイターなど現役の既存機体を改造して日本の要求仕様にあったものにするやり方ではない、ということらしい。
対地対艦攻撃を主任務とするF2は、アメリカのベストセラー機F 16をベースに大幅改造して対艦ミサイルを最大4発搭載可能にし、自衛隊の要求に沿った機体に仕上げたそうだ。

防衛省は、今回はそのやり方はもうやりません、というのを言っているらしい。

ただし主力戦闘機を日本一国で自主開発というのは、おそらく不可能である。
年間の軍事費が50兆円とか60兆円とかのレベルのアメリカでさえ、F35は英独やイスラエルなどと協同して開発しないと手に負えないという時代である。
F35は日本も導入を始めているが、これの開発費が45兆円以上と言われている。
F35は通常型に加えて垂直着陸型や艦載機型も合わせて、3種同時開発という特殊性もあるが、現代において本格戦闘機を開発しようとすればもうヒト桁兆円では済まないのだ。

だから新規開発するにしても、これはユーロファイターの後継機という宿題を抱えているヨーロッパとの共同開発しかない。
しかしそうなると同盟国アメリカのご機嫌が悪くなる心配がある。
かといってアメリカと共同開発だと、日本はただの部品製造下請けになる公算が強い。

そうなるとやっぱり一国開発になるのか。
一国開発の場合は、開発期間10年としたら、毎年新戦闘機用の予算を1兆円別枠で確保して総額10兆円くらいでつくる、それくらいの覚悟をしないといけない。
ちなみに三菱が開発中のジェット旅客機MRJは、計画当初の開発費見積りは1500億円。
それが実際に開発してみたら5000億円超かかることになって、しかも計画は7年遅れでまだお客を乗せて飛んでいない。

あるいは陸上自衛隊とかでも、新型装甲車とか開発費が予算オーバーして、そのせいで予定調達数量が揃わないで、ほとんど開発しただけで終わりましたという事例は枚挙にいとまがない。
陸自車両の場合は1両単価がせいぜい10億円とかで総開発費も数百億円レベルなのでまだ可愛いものだが、空を飛ぶ戦闘機の場合、しかもそれがフルスペックの最新型ステルス機の場合だと、もうこれは冗談では済まない。

何かこれは、日本の自衛力強化というよりは、三菱ほか日本の防衛産業を当分食わせるための経済対策にしか見えないのだが、こんな見方はあまりにネガティブ過ぎるのだろうか。
posted by ヤス at 11:01| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
平和には
必要ないものだと思うけど

何に対して作ってるんだろーねー⁇
Posted by aoko at 2018年10月04日 12:36
バカ過ぎるニュース。
Posted by ヤス at 2018年10月04日 13:19
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