2018年09月10日

ガラス製品としてのカメラ

少し前にカメラ業界最大手のキャノンから、フルサイズミラーレス機新発売の発表があった。
これでニコンとキャノンの二大巨頭がフルサイズミラーレスで先行するソニーを追撃する図が完成した。

キャノンはカメラ業界最大手だが、年商4兆円のうち複合機とプリンターが1.9兆円くらいあって、カメラは0.7兆円くらいの「コピー機会社」だ。
その点、年商0.7兆円でうちカメラが0.36兆円のニコンとは会社の規模感がかなり違う。
一方のソニーは年商8.5兆円でカメラ事業は0.7兆円くらい。
ソニーの場合、ビデオカメラの割合がかなり高いものと推定される。

こうして見ると我らがニコンの「劣勢」が目立つ。
それで冒頭述べたフルサイズミラーレスであるが、今後の勢力図は塗り変わるのか。
ソニーの場合カメラ本体以外にも撮像素子の製造・外販もやっていて、ニコンの撮像素子も大半がソニー製ということがある。
一方のキャノンは、撮像素子は内製らしい。
こうして考えるとカメラの市場シェア的にいちばん小さいソニーは、かなりしぶとい感じがする。
対するニコンはカメラ的には二番手だが将来が危ぶまれる感じである。

ところでわたしはいちおうカメラ付きを自認しているので、カメラの話は以前にもたびたび書いている。
今思い出すところでは、過去にカメラ関係のふたつの予言をしたような気がする。
ひとつ目はソニーが数年前に出した「レンズスタイルカメラ」(液晶がない円筒状のデジカメ)は早晩なくなるという件。
もうひとつは、光学式ファインダーの一眼レフはやがてミラーレス機に取って代わられるだろう件。

レンズスタイルカメラに関しては、一時期ホリエモンが評価したり、後からオリンパスも参入してどうなることかと思ったが、しかしわたしの予言通り現在は絶滅した模様である。
ミラーレス機の予言の方もフルサイズ機がこのたび一気にミラーレス化していって、たぶん予言通りになりそうな感じだ。(まあこれらの予言は誰でも予想のつく話ではある)

しかしじゃあミラーレス機は当分安泰なのかというと、どうなのだろう。
風の便りによると、レンズのない撮像素子だけのカメラというのが開発中だそうで、それができると今はバカみたいに高い交換レンズを買わなくて良くなる。
カメラメーカーも商売あがったりになる。

ただ世の中にはレンズマニアというのがいて、ガラスレンズが醸し出す像のゆがみや色のにごりを「レンズの味わい」だといって楽しむ向きも多い。
そういう変態のために当分ガラスレンズは無くならないのかもしれない。
そう考えると現在のカメラは機械というより「ガラス製品」なのかもしれない。
趣味の品として世の変態たちに楽しみを与えていたガラス製品としてのカメラは、ひたすら全身電子化の道を突き進む。
そうなるとやっぱりニコンが心配だ。
posted by ヤス at 08:15| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
カメラオタクの頑張りだけではどーしよーもないこともあると言うことでしょー
( ̄▽ ̄)
Posted by aoko at 2018年09月10日 12:08
おっしゃる通りです。
Posted by ヤス at 2018年09月10日 13:00
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