2018年09月05日

就活指針廃止のニュース

経団連の会長の中西宏明氏が就活指針の廃止について、個人的意見と断りをいれながらも言及したのがニュースになっている。
わたしは「就活」についてはいまいち実感を伴った理解をすることができないのだが、いろんな識者の意見などを見ると、世の中的には概ね会長の意見に賛成の人が多いような感じを受けた。
ただし、大学側は中西会長の意見に困惑しているようすである。
大学の就活指導にあたっては、経団連の「指針」はそれなりに重要であるらしい。

そもそもこの指針は全企業を縛るものではなく「就活解禁」時にすでに4割の学生に内定が出ているような現実があって、指針が機能していないから要らない、ということであるらしい。

これも伝え聞くところによると、アメリカとか諸外国で企業群が結束して大学側に就職活動時期を示すみたいなことをやっている国は皆無らしい。
だいたい外国では4月1日からの新卒一括入社の風習がない。
だから就活の時期合わせ、みたいなことも当然ない。

そもそもこのような指針が決められたのには就職活動の長期化を防ぎ学生を学業に専念させたい、そういう思いがあったのだろう。
なぜ指針がないと活動が長期化するかというと、学生は卒業直後の4月に就職先が決まっていないといけないからで、この期限内に内定を得るためにはちょっとでも余裕を持って活動しないといけない。
ことの背景には大学側の事情もあって、少子化で学生数が減っている中、大学の学生確保の目安が大学の就職率で、就職率の数字を計算するのには一斉就職でないと都合が悪い。

また企業の方も「色の付いていない」ぴかぴかの新卒学生を自社の色に染めるために新卒一括入社が望ましいと、かつては考えていた。

しかしこれは4月の一斉入社を止めて通年採用にする、なおかつ新卒限定採用でなく中途でも卒業後時間の経っている学生でも、限定なしに随時採用すれば就活指針とかは要らなくなる。
というか実際企業の方はだんだんそっちの方に変化が進んでいる。
就職後の離職率も高まっている今日では、新卒で入れて時間をかけて教育するとかいうのがだんだん割に合わなくなっている。

まあそういう流れがあってもなお、今後も新卒一括で採用して教育していくという企業もあるだろう。
それは企業それぞれの考え方である。
ただ全部の企業が新卒一括でいく、という時代はとっくの昔に終わったようである。
だから就活指針も役割は終えている。
中西会長の意見はまっとうなんだと思う。

ただそうなると、大学のあり方に問題が残る。
「就職率」以外に大学がどんな存在意義を見出すか、そういう当たり前の問題が問われるのだと思う。
posted by ヤス at 08:42| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
大学ってとこは
楽しむために人生経験豊かにするために行くとこだと思うんだけどなぁ
Posted by aoko at 2018年09月05日 12:49
この際なんでもいいよ。
Posted by ヤス at 2018年09月05日 12:52
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