2018年07月04日

勝負のメンタル

日本代表のサッカーW杯も終わって、世の中的になんだか一段落した気分がただよっているようである。
スポーツ競技には勝ち負けがつきものであるので、ふたつのチームが対戦すれば必ずどちらかが勝ち一方が負ける。
そういうことでスポーツの結果はメンタル的に非常にきつい。
負けた場合その事実を飲み込むのにかなり体力を消耗する感じがある。

話はまた変わるが勝ち負けということでいうと、この間将棋の藤井聡太七段が高校生になってからの初黒星を増田康宏六段に喫した。(その後の対局が昨日あり無事勝って連敗は逃れた)
増田六段は昨年藤井七段が29連勝目をあげたときの対戦相手である。
そのあと藤井七段は30連勝目を賭けた戦いで佐々木勇気六段(当時五段)に敗れるのだが、その対戦が今回増田六段に破れた竜王戦決勝Tの2回戦というのも何か因縁を感じる。

藤井七段が増田六段に敗れたのは、増田六段が強かったからというのももちろんあるが、藤井七段の側にも昨年の連勝途絶の一戦が少し頭によぎったのではないか、そんな気がする。
藤井七段は増田戦の終盤、1分将棋の秒読み中にいったん桂馬を打ったのをあわててやめて飛車を打ち直すという「待った」疑惑の一手を指している。
秒読みでバタバタするのはこれまでにも何度かあったが、ここまで慌てたのは初めてのような気がする。
その辺は藤井七段の少年らしさがかいま見えて、おじさん的には少しホッとしたりもした。

しかし考えてみると、勝負事で一喜一憂してメンタル的に疲れるというのは、確かに疲れるのではあるがしかし必要不可欠なことの気がする。
世の中には、勝っても負けても眉ひとつ動かさない冷静沈着な勝負師もいるにはいる。
メジャーリーグで活躍した野茂英雄とか、イチローとかはそういうタイプに一見思える。
だがそういうタイプの勝負師でも、心のうちは燃えたぎったり落胆したり喜んだり、内心は実は人並み以上に揺れているんじゃないかと勝手に想像する。
一流の勝負師は決して氷のメンタルを持ったサイコパスではなく、激しく心の揺れ動く人なのではないか。
揺れる心をトレーニングによって制御し、平静を装って見えるだけなのではないかというのがわたしの仮説である。

それは単純なポジティブシンキングとかネガティブ思考とかいうのでもないと思う。
勝負師のメンタルは、基本はポジティブであってもネガティブな心配性の成分も一定量必要に違いない。

W杯で負けた選手たちががっくりうなだれる姿とか、藤井七段が負けてくやしい気分を一生懸命飲み込んでいる(ように見えた)のを見ると、こういうのが勝負の世界なのだなあ、と勝手に思っていたりする。
posted by ヤス at 10:50| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
勝負師はメンタルも鍛えあげると本物の勝負師になれるのかしら?
Posted by aoko at 2018年07月05日 12:45
そういうことでしょ
Posted by ヤス at 2018年07月05日 16:54
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