2018年07月03日

読解間違い

インターネット時代における大きな課題のひとつに「読解力」があると思う。

人と人とのコミュニケーションというのは、いうまでもなく「ことば」によって媒介される。
しかし面と向かって誰かと喋っている時というのは、相手の表情とか声色とか身振り手振りとか、いわゆる非言語的な伝達によって思いのほか多くの情報が伝わるもののようである。
だからそういう場合は片方から発せられる「ことば」が多少あやふやでも、あるいはそれを受け取る側の読解力がいい加減でも、なんとなく会話が成立するものである。

日常誰かと面と向かって喋っている時、しゃべる方の表現間違いや相手側の聞き間違いはしょっちゅう生じているというのは、ものすごくよくある。
表現を間違ったのを相手がそのまま受け止めて、その間違いを前提にそのまま話を進めた場合なんだか話の筋がおかしくなったのにすぐに気がついて、「あうん」の呼吸でどちらからともなく会話を軌道修正したりするのもよくある。
面と向かって話している時は言い間違い・聞き間違いは会話の軌道修正装置が働いて、なんとなく丸く収まるものである。

ところがテキストベースのコミュニケーション、紙やディスプレイの上にある文字を読み取るタイプのコミュニケーションではそうはいかない。
そこには表情も身振り手振りも声の抑揚もない。
だから齟齬なく会話が成立するためには文字を書く方も誤解されないよう気をつけねばならず、読む方も予断を持たずに透明な気持ちで読み取らないといけない。

この場合どうしても、書く側よりは読む側の方が受け身な分いい加減になりがちな気がする。
透明な気持ちで相手の文字を読み取らず、予断を持って「言いたいこと」ではない読解をする危険が多い。
これは瞬間芸的なSNSのやりとりでは特にそうだと思う。

あるいは、中にはわざわざ意図的に「読解間違い」をやらかして相手の主張を勝手に改変する受け取り手というのも、SNS上にはものすごくたくさん蠢いている。
その結果今日もネット上のあちこちで、不毛なことばの乱闘騒ぎが起きているのである。

そういう乱闘騒ぎは見ていて疲れる。
じゃあ見なきゃあいいじゃん、という話なのだが、ネットを徘徊していて乱闘騒ぎだけを器用に避けて通るのは至難の技だ。

面と向かっての会話では、齟齬があれば自動的に軌道修正する技を身につけたように見える人類だが、ネット上の「読解間違い」による乱闘も、そのうち自動収束させる技が出てくるのだろうか。
ネット利用者による相互監視によるとか、人工知能で読解間違いを自動検出してアラートを出すとか、いろいろ対策はあるような気もするが、もっともまっとうな方法は、人類の読解力の平均値を少しずつでも向上させることしかないと思う。

テキストベースでも、面と向かった会話でも、人類のコミュニケーションで読解間違いによるトラブルのなくなる日は来るのだろうか。
今日もなんだか愚痴っぽくなったな、と思った。
posted by ヤス at 11:54| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
わたしに
何が足りないんでしょうか?
\( ˆoˆ )/
Posted by aoko at 2018年07月03日 19:19
しらん。
Posted by ヤス at 2018年07月03日 21:00
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