2018年06月13日

鍵は中国が握る

さて、昨日歴史的な米朝首脳会談が行われ、合意文書に署名がされた。
また会談は予定通り1日限りで終わった。
合意の内容は主に以下の四つ。

1 米朝が互いの平和と繁栄に向けた新しい関係構築に取り組む
2 半島の平和維持に向けた努力
3 北朝鮮は「朝鮮半島の完全非核化」に向けて努力
4 戦争捕虜や行方不明者の帰還に取り組む

残念ながら4は朝鮮戦争のことで「拉致事件」の話ではない。

それで会談直後の報道では、完全非核化には「検証可能」や「不可逆」を担保する詳細が入っておらず、その部分が骨抜きにされているのではという論調もある。
また朝鮮戦争終結に向けた内容は含まれなかった。
さらに拉致問題に関する項目も合意文書には入らなかった。
さらにさらに、会談後の会見でトランプは北への制裁は当面継続すると断言した。

結局のところこの会談合意だけでは具体的な話は前に進まないのだと思う。

ポイントはこの後の中国の意向だ。

金正恩はすぐに中国と今後の動きについて相談するものと思われる。
北の経済制裁は、対北貿易の大半を握る中国のさじ加減ひとつである。
そういう意味で中国の対北朝鮮政策(経済制裁のさじ加減)は、大きな対米外交カードになっている。

だから北が核兵器を完全廃棄するかどうか、そこのところは中国次第という側面が大きい。
おそらく金正恩としては、次のステップとしてはケ小平式の改革開放路線で経済を成長に導き、国内政治を安定軌道に乗せたいのだろうと想像する。
北朝鮮は、そのためには中国が行なっている制裁を解除してもらわないといけない。
中国は北の制裁解除を外交カードにしてアメリカと交渉し、トランプが火をつけた貿易問題の火消しにつかうのだろうか。

いずれにせよ今回の米朝合意は、上記のような米朝中の外交的連鎖が全部うまくいって初めて現実のものになる。
ただ非核化が不可逆的でも検証可能でもないとはいえ、方向として世界各国にとって悪い話ではない。
だから事態はそっちの方(非核化・制裁解除・北の改革開放)になんとなくでも進むのだろう。

ただそうなるとひとつだけ取り残される国があって、それはいうまでもなく日本である。
日本には拉致問題があって、米朝が勢いで作った合意の流れにひと思いに乗ることが難しい。

ただし日本にとって今の流れは、もちろん悪い話ではない。
とりあえず列島越しにミサイルが飛んでくることは今後はない。
ただ北のミサイル飛来は、現政権にとっては危機感醸成による支持率引き上げの材料にもなっていたので、そこは複雑なところかもしれない。

いずれにせよ、日本が拉致問題を解決するには北との直接対話ももちろん必要だが、それ以上に中国への働きかけが重要になる気がする。

そういうことで今回の米朝合意が実のあるものになるか、一時の話題づくりに終わるか、その鍵は中国が握っていると想像するのである。
posted by ヤス at 09:34| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
中国って中国国旗パンダも貸し出してるし
ほんと鍵持ってそう鍵
Posted by aoko at 2018年06月13日 12:41
「?」が多いな。
Posted by ヤス at 2018年06月13日 12:55
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