2018年06月08日

ミリオタへの目覚め

わたしが戦闘機や戦車好きのミリタリーオタクになったのは、おそらく中学生の時である。
いちおうわたしも標準的男子として、幼少時から「のりもの」に対する興味は持っていて、家にある乗り物図鑑をページの端が擦り切れるくらいには、毎日眺めていた。
それで中学生のある時に「零式艦上戦闘機のすべて」みたいなタイトルの子供向けの本を手に入れて、これも穴が開くくらい読んでいるうちにだんだんとハマっていった。

わたしの興味は特に第二次大戦中のレシプロエンジンの軍用機に向かった。
第一次大戦のソッピースキャメルなどの複葉羽布張り時代の飛行機では古過ぎ、大戦後のジェット戦闘機では新し過ぎた。
なんというか1940年代の、20世紀工業社会がいよいよ勢いづいてきた頃に製造された軍用機のメカ感が、適当に複雑で適当に先進的で、ある意味手頃で良かったのである。

それで第二次大戦中のプロペラ戦闘機を中心にいくつか書籍を購入したりして毎日せっせと勉強していた。
大戦期としては「マイナー」に分類されるフランスのモランソルニエMS406やイタリアのマッキMC202などについても、そのスペックや戦歴について一生懸命に憶えた。

そうこうしているうちにミリタリーつながりで戦車についても興味をいだくようになった。
ミリタリーが好きでその一環でいろんな戦争映画を見ていると、どちらかというと映画では戦闘機より戦車が主役なのである。
これは、1970年代80年代の映画では、空を飛ぶ戦闘機よりは飛ばない戦車の方が撮影が簡単だったからだろう。
戦車ならポンコツのT34とかを適当に偽装してドイツのティーガー戦車っぽくすることも簡単だが、戦闘機の場合はそういうのよりはずっと予算もかかりそうだし撮影中の墜落リスクもある。
それに戦車の場合、土埃をあげながら主砲から火を吹く姿が非常に絵になる。

そういえば1973年作のテレビ映画で「戦闘機隊戦車」(邦題)というスーパーB級作品があったが、その映画では本物のカーチスP40戦闘機と、ドイツ軍のかぎ十字マークをペイントしただけでドイツ戦車に扮したアメリカ製M4シャーマンが出ていた。

それはともかく、軍用機に続いて戦車の勉強も開始したわけであるが、ある日、中学生だったわたしは平和主義に目覚める。
戦争はとってもいけないことである。
戦争を美化したり、映画などで戦争を娯楽として消費するのは、とても罪なことではないか。
そういう熱病のような症状に襲われた時期があった。

当時わたしは夜な夜な、1945年当時の日本のテクノロジーを駆使した新型軍用機を「開発」しており、大学ノートに定規で妄想新型機の三面図を引き、搭載エンジンや兵装、飛行スペックなどを記載していたものである。
しかし平和主義に目覚めたわたしは、ノートに書き溜めていた数々の軍用機に搭載していた機銃装備を消しゴムで消した。
そうするとノートには、軍用機ではなくてただ単に無駄に高性能な「飛行機」が並んでいるだけになった。
それで平和主義のわたしは少し胸をなでおろした。

しかし戦車の場合、そういうわけにはいかない。
考えて見ると戦車はつぶしが効かない。
武器を外してエアレーサーにするとかいう使い道もない。
そこは軍用機と違って戦車のつらいところだ。
せいぜい、スクラップにして炉で溶かして、東京タワーの第二展望台から上の鋼材に使うのが関の山である。

しかし歳をとった今では、そんなつぶしの効かない戦車が、なぜか少し愛おしく思える。
そういう今日この頃である。
posted by ヤス at 10:06| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
東京タワーに、変わったんだから
それを眺めて、これがあの戦車とか戦闘機なんだって
(*^_^*)
Posted by aoko at 2018年06月08日 12:22
東京タワーの見え方が変わった。
Posted by ヤス at 2018年06月08日 14:06
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