2018年06月05日

財務省の文書改ざん認定

先月末に、元財務省理財局長の佐川氏が文書改ざん問題に関わっていたのではないかという問題で、佐川氏の不起訴が決まったのは周知の通り。
この不起訴についても、政治の意向が働いているのではないかとか不信の目が向けられているわけだが、佐川氏は何か大きなご加護によって不起訴になったというよりは、日本の現在の法制度では立件有罪が困難のため不起訴になったというのも確かにあったようだ。

日本の法律では、これを公文書偽造の罪に問おうとしても、元々の文書作成者が自分の作った文書を「改変」するのでは偽造にあたらない可能性が高いらしい。
また文書の改ざんは主に「削除」によるものであり、虚偽の内容に変えたということでもないので虚偽公文書作成でもない。
だからこの改ざん問題における実行犯も指示をした人も刑事罰には問いにくいらしい。

しかしとりあえず財務省の調査により今回の改ざん事件は明確に存在したことが公式に認定され、佐川氏は停職3ヶ月の重い懲戒処分が課せられることになった。
停職処分は免職処分(つまりクビ)の次に重い処分だそうだ。
今回の改ざん事件が公認されたことにより、昨年佐川氏が国会で行なった答弁に大量の嘘が含まれていたことも公認されたことになる。

サイコパスでない普通の人間の場合、嘘をつくことには大きな精神的負担を伴う。
今回も財務省の職員で自殺してしまった人がいた。
そのように多大のストレスがあるにもかかわらず、ほとんどの人間は時々嘘をついてしまう。
ちょっと想像してみると、最初から悪意のある嘘というのは、案外その本人に与えるダメージは少ないのではないか。
人を騙して物やお金を盗んだりする場合につく嘘は、案外上手にできるような気がする。

一方で「通常業務」の目的のためにつく善意の嘘こそ、大きなストレスになる気がする。
それでも嘘をつくのは、業務命令とか業務上の使命感とか、義務的な大きな力が作用して嘘をつくのだろう。

昨年、理財局長だった佐川氏は決済文書を見て「このままでは外に出せない」と部下に言ったら、部下はそのことばを「文書を改ざんするように」という指示の意味に読み取って改ざん作業を行ったらしい。
また、課長は佐川氏から「担当者に任せるのではなく、しっかりと見るように」と言われて、「文書を直したうえで佐川氏の了解を得ることが必要」だと認識したらしい。

佐川氏も明示的に指示を出さず、あうんの呼吸で業務の指示をやりとりしていたというのは、責任者としてもあからさまに悪事を命令することで生じる罪の意識を減ずる効果があったのかもしれない。
まあそれによって実行犯である部下の方は、親分が減じた分の責任を背負うことになる。
これは部下にとっては耐え難いストレスだろう。
だからこういう組織では、下働きをしている多くの人々は、早く出世して自分もこのストレスから自由になりたいとがんばっているのかなあ、などといい加減なことを想像したりした。
posted by ヤス at 10:25| Comment(3) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
ストレス料が1億近い退職金なんじゃない

ストレスでお金がもらえる????
Posted by aoko at 2018年06月05日 12:50
それじゃ足らん
Posted by ヤス at 2018年06月05日 13:05
桁を2つくらい増やしたら
日本が破綻するかもね
Posted by aoko at 2018年06月05日 13:15
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