2018年06月02日

米朝会談やっぱり開催

先月の5月24日にアメリカによっていったん中止が宣言されていた12日の米朝首脳会談が、やっぱり開催するということになったらしい。

この間、5月26日に緊急の南北会談が板門店で再度持たれ、6月1日(つまり昨日)には北の朝鮮労働党副委員長のキム・ヨンチョルが金正恩からトランプ宛の書簡を携えてホワイトハウスを訪問した。
それでその書簡を読んだトランプが内容を評価して12日の会談開催を決定したという。(トランプは書簡を読んでないのに「いい手紙だ」と言ったとも噂されているらしい)
今回、あらためて会談開催が決まったということは、米朝それぞれが思惑を実現できそうだと思ったからなのだろう。
思惑というのは、北朝鮮は金正恩体制の維持、アメリカは北の核廃棄である。

このうち北の核廃棄は、「確かに廃棄をしました」ということのイメージが分かりやすい。
しかし「北の体制維持をアメリカが保証する」というのはどういうことになるのだろう。

ある報道で出ていたが、アメリカはもし今回北の体制維持に関し約束をしたら、条約化して議会承認まで得ることを約束したのではないか、というのがあった。

北の懸念としては、体制維持について約束してもイラン核合意のようにオバマからトランプに代わって合意破棄されるのでは信用ならん、というのがあったことは確かである。
イラン核合意は、2015年オバマ政権時に交わされた協定で、米英仏独中露の6ヶ国とEU、そしてイランとがイランの核兵器開発に一定の制限を設ける代わりに経済制裁を解除するというものであったらしい。

それがつい先頃の5月にトランプが一方的に離脱を宣言したものであるが、この場合、協定が各国首脳レベルの合意に基づくもので議会の承認を得る条約レベルまで踏み込んでいなかった。
だから首脳が変わって合意が覆されるということになった。

それで少し想像の翼を広げてみると、ひょっとしたらイラン核合意からの離脱宣言は今回の米朝交渉の前振りだったのかもしれない、とか思えなくもない。
イランの時は単なる口約束だったが、今回のアメリカが北に行う約束はきちんと条約化して政権交代しても維持できるよう法的拘束力を持たせますよ、というのを分かりやすくアピールしたのではないか。

金正恩としては最初に米朝会談が決まってホッとしたり突然中止を通告されて肝を冷やしたり、そういう心理戦のひとつとしてトランプがイランの核合意離脱を行ったのだとしたら、これはかなり見事すぎる。

ただ北が核兵器を「完全廃棄」しましたと言っても、5〜6発くらいはどこかに隠しているに違いないというのが「事情通」の見方としてある。
またアメリカが議会承認まで取って北の体制維持を約束した場合でも、難癖をつけてこれを覆すのはそんなに難しくもないように思える。

そういう分かりにくさはあるものの、とりあえず12日の会談結果は非常に興味深いものになりそうだ。

それと最後に懸念事項を書いておくと、もし今後米朝の「和解」がうまく進んだ場合、トランプの次の矛先がEU(の特にドイツ)と日本の貿易赤字問題に向くような気がして、最近のトランプの「関税騒動」を見ているとやや心配な気がしなくもない。
posted by ヤス at 10:30| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
シンガポールで大統領たちが泊まるホテルってどんなんだろうね〜
Posted by aoko at 2018年06月04日 21:11
東急イン?
Posted by ヤス at 2018年06月05日 07:52
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。