2018年05月14日

今朝の出来事

今朝ジョギングをしていて帰って来る途中、路地裏の四角のところにいつものおばちゃんが立っていた。
「いつものおばちゃんが立っていた」件に関しては少し説明しないといけない。
世の中のおばちゃんは話をするのが好きな人が多い。
そのおばちゃんは、もう十分に「おばあちゃん」と呼んで差し支えない容貌と年齢だと思うのだが、ここでは若干の遠慮を込めておばちゃんと呼ぶことにするが、とにかくそのおばちゃんも話をするのが好きらしい。

どれくらい話好きなのか。
わたしが出かける途中にその四角を通り過ぎるときに、10回通り過ぎるうちの2〜3回はそこに立っていて、さらにそこに立っているときに会釈だけで済ますのは50%くらいの割合である。
で、残りの50%はどうかというと、おばちゃんは頭上の少し上くらいに片手をあげてひらひらと手招きをする格好をする。
ちょうど招き猫が手を挙げているくらいの高さであると思ってよい。
ちなみにそのおばちゃんは昔の人らしく背格好が小さい。
間違いなく身長145cmは下回っている。
しかし、おばちゃんとしてのフォルムが自然な感じで、ある意味体の小ささを感じさせないのは何か凄いなと思うことがある。

少し話が逸れた。
とにかくおばちゃんがそこに立っていると半分くらいの確率で手をひらひら手招きして、それにつられてこっちがいつも通りの会釈をして通り過ぎようとしていると、もうすでにおばちゃんは戦闘モードに入っているのだ。
とにかく目があった瞬間にはすでに話を始めている。
話の内容は、この間知らないおっさんがいきなり玄関に上がり込んできて怖かった、掛かり付けの医院の院長がもう引退しているのだが莫大に貯金して悠々自適な件、それから自宅前の植木鉢の花の種類と生育状況や最近近所に猫が増えたとか、とにかくいくつかのパターンをランダムに繰り返す感じである。

わたしは本来、人と話をするのがおっくうでかつ非常に冷たいタイプの人間であると自己認識している。
だからいつもならこの手のおばちゃんには、せいぜい「ちわーす」とか言って相手が話を始めたのを無視して通り過ぎるのが関の山である。

しかしこのおばちゃんはひょっとしたら「ジェダイ」で、フォースでも操っているのかもしれない。
あるいはこのおばちゃんは、地球上でわたしが唯一無視できなかった話好きの人類かもしれないと思う。

で、今朝もおばちゃんは立っていて、やはり招き猫の高さで手をひらひらさせている。
ここは「ちわーす」とだけ言ってジョギング中を口実に走り抜けようかと思っていたその矢先、おばちゃんはわたしのすぐ後ろに出現した作業服姿の若いお兄ちゃんに向かって話し始めた。

手をひらひらさせていたのはわたしに向かってではなく、作業服の若いお兄ちゃんに向けてだったのだ。
その時わたしは、10代の頃に少しだけ味わった甘酸っぱい感情を思い出していたような気がする。
やはりあのちっちゃいおばちゃんは、「ジェダイ」に違いない。
posted by ヤス at 09:47| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
ジョギング
楽しくしてるんじゃない
(*^o^*)
いいねにこにこおやゆびサイン
Posted by aoko at 2018年05月14日 12:06
人類の自意識過剰は永遠の課題、というのがこの話の趣旨である。
Posted by ヤス at 2018年05月14日 12:43
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