2017年08月04日

戦争を思い出す時期

さて、早いもので2017年も早8月。
昔広島市に住んでいた頃は、この時期平和公園の方が警察機動隊なんかが出て妙に騒がしくなる季節だったのを思い出した。

先の大戦は日本にとってはまことに厳しい戦争で、やる前からみんな薄々負けることが分かっていながら始めた戦争だったわけである。
と言うのも日米開戦時の両国のGDPは、アメリカ9千億ドル超、日本2千億ドルで日本が圧倒的に少なく、粗鋼生産量は9分の1、自動車保有台数では200分の1という圧倒的な工業力の差があったからである。

だから山本五十六は開戦したら最初の半年一年は大暴れする、と言ったわけであり、事実対戦中にアメリカは航空母艦を正規空母22隻、軽空母93隻をベルトコンベヤーで自動車でも作るように量産した。
その間日本は正規空母9隻と軽空母9隻を新造するのがやっとで、しかもそのうち戦争に間に合わないものが多数あり、できた時には搭載する航空部隊が壊滅状態だったりした。

この工業力の差を見ると、ミッドウェーで空母が4隻沈んでいなくても日本の負けは歴史の必定だったようにしか思えない。


最近は零式艦上戦闘機、いわゆるゼロ戦の話題がメディアでよく流れている。
数年前の映画「永遠のゼロ」や最近復元されたゼロ戦が日本の空を飛んでニュースになったことなどが影響しているのだろう。

このゼロ戦は、大戦劈頭は神がかり的に強く終戦間際は特攻に追い込まれるほど性能陳腐化して旧日本軍の盛衰を象徴する存在であった。
戦争に負けた日本人としては、ゼロ戦が戦争当初には米英軍が腰を抜かすほど強かった、というのがせめてもの心の拠り所になっているのかもしれない。

数日前、大戦中のイギリス情報部がドイツの暗号エニグマを解読する映画「イミテーション・ゲーム」を観た。
現代のコンピューターの父、天才数学者のアラン・チューリングが活躍する映画である。
映画では、エニグマ解読に成功した秘密のプロジェクトチームは、その事実をドイツ軍に悟られないようにUボートの攻撃情報を把握してもある程度放置する。
そしてここが要所というところだけ、解読した暗号情報を元に対策を打って戦争を勝利に導く。

その辺りのアングロサクソンの「戦争術」は、ゼロ戦の戦術的活躍に一喜一憂する日本とはかなりの好対照である。
戦争の記憶が少しだけ蘇るこの時期には、そういうことも思い出した方がいいような気がする。
posted by ヤス at 10:56| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
やっばり戦争はしない方がいいよね。

最近話題の島根、広島、高知上空を。。。

飛んでほしくないわぁ。
Posted by aoko at 2017年08月14日 10:49
愛媛の上も飛んでほしくない。
Posted by ヤス at 2017年08月15日 10:12
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