2017年07月28日

最近の政治について

さて、日本の政治は森友問題とそれに続く加計問題で揺れている。
当初わたしはこの問題は政権側がのらりくらりでかわしてそのうち収束してしまうのだろうと予測していた。
しかしそうはならなかったわけで、その原因としては政権側の危機管理の甘さがあったような気がする。

一連の問題は疑惑の段階であって、何か具体的な違法行為が認定されたわけではない。
しかし政治問題としては違法認定の有無はそれほど問題ではないだろう。
それよりは国会や記者会見などでの首相はじめとする政権側の人々の姿が国民にどう映るかが問題である。

そこのところが現政権には正確に見えていなかった。
ついでに言うと森友や加計の学校認可に至る一連のプロセスも非常に鷹揚な感じで、悪く言えば雑な感じであり、そこには将来問題が疑惑化したときに備えて何か布石を打っておこうという感じが全然ない。

一連の問題が仮に何の不正もなく行政手続も政治の関与も適法であった場合でも、将来あらぬ疑惑がかけられないように身ぎれいにしておこうという配慮があったように見えないのである。

「政治的」には疑惑がかけられると一定のダメージが生じるのは確実なのであり、そのへんの配慮が足りなかったのは一強体制のおごりと言われてもしょうがない。

何かもう政権の終わりが近いような書きぶりになってしまったが、もちろん当分の間現体制が続くことはまだあると思う。


ところで今回の問題がここまで大きくなった背景には、経済問題が実は大きく作用したように思う。
安倍政権が誕生した当初の平成12年12月頃は、リーマンショックと東日本大震災による経済的な落ち込みから自律的に回復している途上にあった時期である。
いったんドンと下がったところから元の水準に回復するその上昇気流に安倍政権は上手く乗って力を発揮してきたのだと思う。

この間に株価も上がり企業利益も増加した。
しかしそこから4年余り経過して自律的回復が一服すると、今度は下がり続ける実質賃金や達成のめどが立たない日銀のインフレ目標などがだんだん目立ってきた。

その中で当初喧伝されていた「三本の矢」もほとんど話題にのぼらなくなり、代わって打ち出した「新三本の矢」「一億総活躍」もどうも不発のようで、安倍政権としてはこれまで政策運営を下支えして来た経済的成果が見込めなくなり、それとともに政権は「神通力」を失ったようである。

しかし今の経済的状況を考えると、安倍さんが続けるにせよ他の人に代わるにせよ、今年後半以降の政権運営は少なくとも経済的には相当に厳しいと思う。
posted by ヤス at 12:22| Comment(0) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。