2017年07月27日

未来の組織について

前にも書いたが、今サラリーマン社会が曲がり角を迎えているように思える。
二百年以上昔の社会では、労働者というのは農業従事者や街の自営業者が圧倒的多数であり、「宮仕え」の身分はかなりの少数派だったと思う。
それが産業革命と資本主義企業経済の発展で、会社に雇われる労働者が多数派になった。

特に20世紀までは、工場や小売店などで比較的単純な定型労働がたくさんあって、そこに大量の労働者需要があったわけであるが、21世紀になって情報技術の進展による省力化がどんどん進んできた。
20世紀半ばから進行していたロボット化と合わせて、単位生産量あたりの必要労働者数というのがだんだん少なくて済むようになってきた。

さらに、人工知能が実用化されればかなり複雑な労働も「機械」に置き換えられようかという時代がやってこようとしている、と言われている。

果たして本当にそんな時代がやってくるのかにわかには信じられないわけであるが、しかし人間を雇うより人工知能化した方がコスト的に有利ということになれば、そっちの方に傾くのが道理だろう。


さらに、ビットコインなどで脚光を浴びた「ブロックチェーン」の技術が出てきて従来からの組織のあり方がかなり変わる可能性が出てきたのではないかと思う。

人間は社会的動物であって、現代では会社とか国家とか町内会とか様々な組織が機能して人間の世の中は出来上がっている。
そして組織というのはその維持のために「引力」が必要である。

会社であればそれは経済的利益であり、組織として協力して事業にあたりお金を稼いでみんなに分配する、そういうご利益を共有することで維持されている。
国家であればみんなで税金を出し合って自衛のための軍隊や社会保障の仕組みを共有する。
さらに国家の場合は民族や宗教、あるいは建国の理念とか、国民を束にするための「精神的紐帯」が必要であったりする。

また組織維持のために重要なのは「信用」である。
組織の中で利益をネコババしたりあからさまな不公平が生じたりする不正が蔓延すると、たちまち組織は瓦解する。
だから大組織というのは、国家でも企業でもかなりのコストをかけて不正防止に努める。

ブロックチェーンというのは、やや乱暴に言えばほとんどコストゼロで「信用」が担保できる技術である。
現在は議員を選んで議会で行っている民主的決定というのは、その運営維持に莫大なコストがかかっているが、ブロックチェーンで「議員レス」の民主主義ができる可能性もある。

企業の場合も同様に、ブロックチェーン技術により取引や内部管理で「原理的に不正のできない仕組み」が出来上がる可能性がある。

また今の会社と「正社員」の固定的な関係というのも変化し、社員の側は持てる能力のうち必要な分だけを会社に提供するようになる。
だから有能な人は複数の会社に自分の能力を提供し、会社の側は固定給を払うのではなく労働者から提供された分だけを払ってコストを節約する。

そうなると中には仕事にあぶれる人も出てくるが、そこはベーシックインカムによる必要最低限のセーフティーネットを整備する。

そういう未来の想像をしてみたが、まあ全然そうはならないのかもしれない。
posted by ヤス at 11:15| Comment(0) | 徒然なるままに
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