2017年05月27日

ブーメラン

最近ネットニュースなどで「ブーメラン」という言葉をチラチラ目にする。
結論から言うと、わたしはこの言葉が嫌いだ。

これは典型的には、民進党があることで自民党批判をしたら過去に民進党にも同様の失敗があって、自分が発した批判が自らに帰ってくる、そんな場面に使われる。
直近では、加計学園問題で民進党が自民党を追求していたら、過去に民進党議員も加計学園の認可を強硬に後押ししていた事実があって、晴れてブーメラン成立。
これを使っているのは、一部のネット民とマスメディアでは主に産経新聞あたりである。

流行り言葉というのは、流行っているからこそ使うという側面がある。
最近は流行り言葉の寿命もだいぶん短くなっていて、旬を逃していつまでも使っているとただの痛い人だ。
だから流行りに鈍感なおじさんは、あまり調子にのって使わない方が身のためである。
ただブーメランというのはただの流行り言葉でもない。

これはある種の省略表現である。
民進党には過去に何度もブーメランを起こした実績がある。
だから「民進党またブーメラン」と言えばそれだけで全てが了解される感じがある。

だから少し頭の弱い一部のネット民は好んで使うことになる。
とりあえずブーメランと言っておけば敵に痛撃を与えた感じが出せるから便利なのだ。

ただ少し前にネットニュースで「今度は自民党がブーメランか?」みたいな記事を見かけたこともある。
あまり考えるまでもなく、一般に批判の応酬がなされる場面では、発した批判が自らに帰ってくるというのはかなり普遍的な現象である。
例えば「あなた今嘘つきましたね」と批判した場合、ほぼ全ての人類は過去にいくらでも嘘をついた経験があるはずであるから、ブーメラン批判を気にしていたらそういう指摘はできなくなってしまう。

それが例えば公式の政治的な場であるならば、その指摘された嘘にのみ焦点を当てて真摯に議論すべきである。
決して批判者に対して「ブーメラン」で返すべきではない。
「お前だって嘘ついたことあるだろう」と返すのは、ただのバカで政治家の資格はない。

しかし現実には、日本の政治の場、あるいはメディア報道などではこの手の批判返しが横行していて暗澹たる気分になる。
まあ最近は日本だけでなく、国際的にそういう感じなっているのかもしれないが。
あるいは昔から日本の政治はその程度のものだったのだろうか。
誰か教えて欲しい。
posted by ヤス at 13:26| Comment(0) | 徒然なるままに
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