2017年04月24日

リコーの業績

今朝のニュースにコピーやカメラで有名なリコーの件が流れていた。
「コピー機が売れない!」というタイトルの記事で、リコーの2017年3月期の業績がかなり悪化していることを受けた記事である。

リコーのIRのサイトを見てみると、なるほど業績が急降下している様子がよくわかる。

リコーの売上高は、4年前の2013年3月期1兆9245億円が2016年2兆2090億円へ順調に拡大しているように見える。
しかし営業利益率を見ると2013年3月期の5.7%が2016年3月期4.6%と下がっている。
これが直近の2017年3月決算ではさらに下がる見込みで、前年まで額でも1千億円あったものが300億円にまで減少する見込みで、率では1.5%まで下がる。

IRサイトには地域別の売上データも載っていて、それを見ると年々減少する日本国内の売上を海外売上の拡大でカバーしている様子がよくわかる。
ただし、リコーの売上は半分近くは国内で上げていて、キャノンなどの競合と比較してもかなり国内比率が高いのではないかと思う。


リコーといえば、わたしの家にもリコーのコンパクトカメラが転がっている。
CX3という1千万画素、10.7倍ズームレンズのついた200gほどのカメラで、2010年2月発売のカメラだったようだ。
この当時のリコーのカメラはラインナップもたくさんあって元気があった。
リコーはその後ペンタクッスを買収してカメラ事業の立て直しを図ったりしているが、どうもはかばかしくないらしい。

カメラ事業は規模が小さいのでまあ良いとして、2.2兆円の売上の大部分を占める1.4兆円のオフィスプリンティング事業、つまりコピー機事業が問題なのであろう。

まあ無理もない。
わたしが実際に見聞した範囲で言っても、事業所向けのコピー機は数年前から乱売合戦の模様を呈している。
本体の値引きはもとより、コピー1枚の単価もどんどん下がっているようである。

ちょっと気になって「コピー用紙」の生産量を調べて見ると、日本製紙連合会のサイトにデータがあって、「印刷・情報用紙」はピークが2005年頃で約1万2千トン、それが2015年には8893トンまで漸減している。
10年間で26%程度も減っている。

印刷用紙の生産量がコピーの使用ボリュームにぴったり正確に比例しているわけではないだろうが、概ね傾向は一致しているのではないか。
世の中におけるコピーの利用量は確実に減ってきており、その中でキャノンやゼロックスと激烈な競争をしているのであるから儲からないのは当然だろう。

ニュース記事には今後の対策として電子黒板などオフィス内の電子機器の連携を進めるようなことが書いてある。
しかし今後はIoTとかインダストリー4.0とか言って、企業の仕事のやり方自体が劇的に変わろうかというご時世である。
電子黒板で未来を語っている限りにおいて、リコーの将来は暗いと言わざるを得ない。
そのような気がする。

ただし、リコー伝統の変態的カメラだけは、なんとか残して欲しいと思う。
posted by ヤス at 10:19| Comment(0) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。