2017年04月15日

C-2新型輸送機

先月の3月27日、航空自衛隊の新型輸送機C−2の開発が完了したらしい。
C−2は最大積載量36t、12t積載時の航続距離が6500kmという高性能輸送機である。

空自は既存の輸送機として昭和50年代に生産終了したC-1輸送機と、アメリカから輸入したC-130Hハーキュリーズを運用している。
C-2は老朽化し2011年に順次退役年限を迎えるC-1を代替すべく2000年に開発開始されたそうだ。

しかしこのC-2は、自衛隊の兵器開発では毎度のことながら、性能的にかなり中途半端な部分が目立つ。
まず、C-2輸送機は開発費総額が当初目標の1700億円をかなり超過して2600億円かかっている。
また当初目標では2014年中に配備開始の予定がこれも2年以上遅延した。

ただし、開発費超過と開発期限遅延は、最近の複雑高度化した航空機開発では諸外国でももはや当たり前の出来事なのでこれはまあ目をつぶることができる。

最大の問題は1機あたりの調達費だろうと思う。
開発費総額が2600億円かかり、今後の導入予定機数が30機とされているので、1機あたりの開発費は87億円になる。
これと直接の製造コストの足し算が調達費になる。

ただし、代替予定のC-1輸送機は現在21機しかない。
C-1輸送機は最大積載量8t、2.6t搭載時の航続距離1700kmとC-2に比べるとかなり劣る。

ということは、現在のC-1の輸送能力をそのままC-2で代替するなら、調達機数は21機よりかなり少なくて済むはずである。
アメリカから輸入したC-130Hは16機あってこちらは最大19t、5t時航続距離4000kmだそうである。
C-130Hも含めて代替するということで30機なのかもしれない。

しかし所詮30機である。
C-2は現在の調達費が1機あたり200億円くらいで、これは最大積載量77tで戦車も運べるアメリカのC-17の250億円とあまり変わらない。
C-17は279機生産されていて、当初の目論見通りイラク戦争で中東に戦車を含む大量の兵器・物資を運んでその実力を発揮した。
アメリカの兵器開発にも色々問題はあるのだろうが、兵器の仕様が実戦にマッチしており、その点無駄が少ない。

幸か不幸か日本は70年間実戦経験がないので、開発する兵器がほとんど国内軍需企業への経済対策が主目的になっているように見える。

今後C-2の調達費を「世間並み」にするには外国への輸出が必須だろう。

時に、C-2の開発にゴーサインを出したのは森喜朗政権の時代だったらしい。
何か、2020年東京オリンピックの競技場問題とC-2開発がダブって見えるのは、気のせいだろうか。
posted by ヤス at 15:31| Comment(0) | 徒然なるままに
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