2017年03月31日

ホールディングスの方も見てみる

昨日は事業会社の日本マクドナルド株式会社の決算書を見たのだが、今日は持株会社である日本マクドナルドホールディングス株式会社について見てみようと思う。

日本マクドナルドホールディングス株式会社はジャスダック上場企業なので決算情報が自社のサイトに出ている。
日本のマクドナルドの企業グループは、ホールディングスの下に日本マクドナルドと店舗指導を行う株式会社エブリデイ・マック、ドコモとの合弁会社であるTHE JV株式会社の3社がぶら下がっているらしい。

ホールディングスの決算情報は全部のグループ会社の連結である。
損益計算書を見ると、売上高は事業会社のマクドナルドと同じ数字が並んでいる。
ということはエブリデイ・マックとTHE JVは、少なくともグループ外への売上はゼロで内部取引のみということである。

気になるのはTHE JVの存在である。
ドコモと合弁のこの会社のおかげで、電子マネーのiDが使えたり、最近熱心に取り組んでいるDカードのポイントが貯まったりするということのようである。
また、わたしは携帯がソフトバンクなので知らなかったが、ドコモの携帯を買うとマクドナルドのアプリがあらかじめプリインストールされているらしい。
(真偽のほどを確かめたわけではない)

携帯電話というのは、今や端末機器も通信速度も各社似たようなもので、あとは値段の叩き合いしか競合手段がなくなっている。
こういう状況でマクドナルドのようなナショナルチェーンと提携しておくと、携帯会社にとって幾らかの非価格競争力につながるのかもしれない。

そんなことはともかく、ホールディングスの決算書。
決算をざっと見渡した感じでは、事業会社のマクドナルドは売上と利益だけを計上し、資本市場や銀行からの資金調達など財務項目はホールディングスが引き受ける構造になっていることがよくわかる。

一昨年度まで2期連続で巨額の損失を計上したために、ホールディングスの長短借入金が200億円ほど増加し、最大80.5%もあった自己資本比率は直近で60.8%に低下している。
まあ低下したと言っても件の東芝などと比べると月とスッポンほどの違いがあるが。

また、ホールディングスの決算コメント内には「時価ベースの自己資本比率」の推移も載っていて、そっちの方は簿価より随分高くて225.4%。
(時価ベースの自己資本比率:市場株価で計算した自己資本比率)
しかもこっちは少なくともこの5年間、一貫して上昇し続けていて、株式市場はマクドナルドの将来を明るいと思っているようである。
あとホールディングスの方に材料費率と労務費比率も載っていて、材料費率35.4%、労務費比率28.7%、その他26.0%とある。
その他が気になるが、ファーストフード業界だけあって材料費も労務費もそれなりに高い。当期利益率も2.4%となかなか「リーン」な事業構造なのである。

あとついでにフランチャイズ売上も含めた全店売上も載っていた。
2012/12期が5298億円。
それが2015/12期に3766億円まで減少(28%減)し、直近で4385億円まで回復したらしい。
ということはこの先、900億円分くらいは少なくとも売上拡大余地が残っているということだろうか。
その場合あと2割増くらいは行けることになる。

ということでマクドナルドという会社の将来は、結構明るいということが分かってかなり安心した。
posted by ヤス at 10:22| Comment(0) | 徒然なるままに
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