2016年12月29日

出生数100万人割れ

2016年の出生数が100万人を下回るそうだ。
まだ今年は3日ほど残っているが、厚生労働省の発表によると2016年の出生数は98万1千人の見込みで、1899年に統計を取り始めてから初の100万人割れとのこと。

出生数のピークは第一次ベビーブームの昭和24年に270万人であり、ちなみに第二次ベビーブームの昭和48年が209万人だったようだ。
今年の98万1千人はピークの36%の水準であり、なるほど日本の人口が減るのも仕方ないと感じる。

だがよく考えてみると、江戸時代の日本列島の人口は3千万人余りだったというし、過去70年の人口急増こそがある種の異常事態だったと言えるような気もする。

で、日本列島の超長期の人口推移を少し調べてみた。

まず今から8千年前の縄文時代早期には列島の人口はおよそ2万人で、人口の分布としては関東地方にほとんど集中していて、西日本は九州を除いてはほぼ無人の野であったようだ。
この後列島の気温が少し上昇して食糧環境に余裕が出て来て人口が急増し、同時に西日本にも住居の痕跡が見つかるようになって、列島全体で推定26万人くらいまで人口が増加する。
それが再び寒冷化で人口が急減し、その後稲作を中心に農耕技術が広まって人口拡大がしばらく続いたようだ。
縄文晩期に10万人を切っていたのが、卑弥呼の頃(西暦240年頃)にたぶん60万人とか70万人くらいになっていたのではないか。

今の人口1.3億人のだいたい200分の1、鳥取県か島根県の人口くらいが列島全体に散らばっていたことになる。
弥生時代以降の日本の人口は基本的に増加の一途である。
時代が下って聖徳太子の時代、西暦600年頃には400万人を超えるくらいになり、室町時代あたりに1千万人を超え、1600年の関ヶ原の頃に約1220万人となっている。

江戸時代に入って人口増加傾向に拍車がかかり100年余りの期間で人口が倍以上になって3000万人を超えている。
しかし江戸時代中期以降は江戸と大阪に人口が集中するようになり、都市化による非婚人口の増加、衛生状態の悪化などからその後しばらく人口増加は小休止したまま明治時代に入る。

近代に入り、医療の発達による死亡率低下などにより、100年ほどで4倍以上に増えて戦後間もなく1億人を超えるのは周知の通りである。

今後の人口は、ざっくり言って後100年で半分くらいになる、というのが大方の見方であるらしい。
出生率はあまり急激に変化しないので、30年先の人口はわりかし正確に分かり、西暦2050年頃にはだいたい2千万人以上減って1億人少々になると言う。

今の8割の水準である。

こうやって見てみると、日本の20世紀は人口爆発の時代だったことがあらためて分かる。
ある意味特異な時代だったのであり、これから100年間の人口構造の変化は、20世紀の人口急増でいろいろ出来た歪みの修正の時代、というような気がする。
posted by ヤス at 15:46| Comment(0) | 徒然なるままに
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