2016年12月14日

カジノと宝くじ

今、国会ではIR法案というかカジノ法案が話題になっていて、今日にも衆院で可決される見通しだという。
カジノ法案をめぐっては、経済効果に期待する意見とギャンブル依存症への心配が交錯して、賛否の判断がなかなか難しい。

ただひとつ言えるのは、カジノで確実に儲かるのは胴元であって、お客はほぼ100%損をするということである。
いや、お客が損をする、という表現は穏当ではないかもしれない。
お客はカジノに行ってつかのまのスリルを楽しむ。
そして楽しんだ分の料金を落としていく。
そして、ほぼ奇跡的な確率ではあるが、ほんの少数大金を稼ぐお客が出現する。

そもそもカジノの胴元の手数料の相場は、5%程度であるらしい。
一晩で100万円賭けて遊んだ人は、まあ順当にいって95万円くらい返ってきて、5万円がその楽しみに支払った料金ということになる。
かなり運の悪い人であれば100万円全部スったりするだろうし、運が良ければ何万円か掛け金が増えているのかもしれない。

しかし確率の理屈から、カジノに何度も通って遊んでいる人は、トータルの賭け金に対し手数料5%分だけお金が減る方向に収束するに違いない。
だからカジノに遊びに行く人は、手数料5%分に相当する余裕金を持っていて、これを「消費」することを承知しておくべきであろう。

まあ貧乏人の行くところではない、ということだと思う。

しかしこの日本にはカジノ以上に割の悪いギャンブルがすでに存在している。
言うまでもない、宝くじ。
宝くじの「寺銭」割合は、おおよそ50%くらいらしい。
ジャンボ宝くじの場合、1000万通りの番号がひとつのユニットになっていて、その中にぴったり1枚1等が入っている。
だから1等の当選確率は1000万分の1。
1枚300円の宝くじをワンユニット30億円分買うと、100%確実に1等前後賞及び2等以下のすべての当たりクジが「当たる」。
そして30億円の半分の15億円程度が必ず返って来る。
そして同時に15億円が必ず消えて無くなる。

宝くじを買うことによって、確かにワクワクやドキドキの精神的高揚が得られ、その快感に対価を払って良い人もたくさんいるに違いない。
しかし中には「本気で」当てに行っている人もいるのだろう。
そういう人は、胴元に虚しく半分抜かれて終わる。
非常に切ない話である。

ちなみにジャンボ宝くじの売上は、1回当たりおおよそ400億円ほどもある。
ロトシックスやナンバーズなど各種の宝くじを合計した売上は年間8千億円くらい。
全盛期は1兆円を超えていたらしい。
そして手数料や印刷経費を除いて売上の約40%が地方自治体の収入になるようだ。

宝くじのことを思うと、なんだか手数料5%のカジノが良心的に見えて来るなあと思った。
posted by ヤス at 10:26| Comment(0) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。