2016年10月30日

過剰さを求める

うちでコーヒーを淹れる時、お湯200ccに対して豆を8gと決めている。
タニタの量りで豆の重量を慎重に計測するのであるが、しかし濃いコーヒーが好きなわたしは、ついついサービスして8gのところを8.5gとか時に9gとかにしがちである。
これは味噌汁でも同様で、水200ccに味噌18gと決めているのについつい20gくらい入れてしまう。
味噌汁の場合は味噌が濃すぎると塩辛くなり過ぎてあまりよろしくない。
18gでも本来少し濃すぎると感じるので今後は15gにしようかとも思う。

しかし自分で決めたルールであるのにそれを守れないとは情けない。
こと食べものに関しては、食欲という本能の作用するジャンルであるので理性によるコントロールが難しいのかもしれない。
どうしても「過剰摂取」の方に流れてしまう。

そう言えば寿司屋で外国人に大量のわさび入りで提供したのが批判されたことがあったけれど、実際外国の人はおおむね寿司に規格外の量のわさびを要求するらしい。
そういうのを考えると日本人というのは、諸外国に比べると食べ物に対して抑制的な面が強いのかもしれないと思う。
そもそも日本食は味も薄めであり、何より辛味などの刺激が少ない。
寿司のわさびは全体としては薄味の世界に置かれたワンポイントなのであって、そのあたりの間隔が日本食ネイティブでない人々には理解出来ないのかもしれないと思う。

と、たった今そのように書いている本人が、オムレツにかけるケチャップの量やサラダへのドレッシング投入時において、どうしても過剰に走る癖がある。
食べ物に関して過剰に走らず抑制的であることは、どうにも難しいようなのである。


話は変わるが、世間的には終わったことであろうけれど、長谷川豊氏のブログによる透析患者等に対する一件であるが、長谷川氏は事件以降、テレビ番組内や自身のブログ上で何度か謝罪の言葉を発している。
発しているのだけれど、それがどうも全然肝心のことを謝罪していなくて、それどころか自身を攻撃してくる「長谷川ヘイト」への反撃に余念がないようである。
そのあたりの彼の反応の仕方がこちらの予想を遥かに超えていて、逆に興味深い。

この事件を振り返ると、結局のところ彼は医療保険制度がこのままではパンクするからたいへんだと言っているわけだが、その点にはわたしも同意する。
しかしではそのためにどうするかという具体的な提案は何も言っていない。
代わりに一部の透析患者がモンスターペイシェントになって医療行為の妨げになっているのを取り上げ、モンスターペイシェントをどうにかしろと言うのだがその方法にも言及していない。

考えてみると生活保護の不正受給と同じで、不正受給者は全体のごく少数であるので、これを懲らしめることにリソースを回してもリターンが合わない。
だから不正受給は後回しにして根本的な貧困対策に力を入れるのが正しい方法だ。
透析患者のモンスターペイシェントでも、彼らを懲らしめても何の得るところもなく、そんなことより国民全体の予防医療や保険制度のシステム設計の改善から手を付けるべきである。
(保険制度と生活保護は同じ相互扶助でも考え方が違うけれど)

モンスターペイシェント問題はセクハラや威力業務妨害など犯罪取締の問題だろう。
その観点からも長谷川豊氏の主張は相当に的が外れている。

長谷川氏が行うべき正しい謝罪の方法は、「自分はただブログのページビュー欲しさに何でもいいから過激なネタが欲しかった、際限のない過剰さを追い求めた」という自身の姿勢を認めて正すことではないかという気がする。
そして自身の利益=ブログのページビューのために過剰さを追い求め、全然関係のない透析医療の関係者の心情を踏み荒らしたことを謝るべきではないか、と思った。
posted by ヤス at 15:06| Comment(2) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
すごいなぁ。

量ってるんだ

私はいつも目分量だけど、

ほぼ同じ味になるよ。

多少の前後は生活には支障がないってことじゃない?

朝の忙しい時間帯に、量りを使ってなんて、

できないできない。

暇な人しかできないわよ。
Posted by aoko at 2016年10月31日 12:57
ヒマでごめんなさいませ。
Posted by ヤス at 2016年10月31日 21:00
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