2016年10月16日

脳みそのエネルギー問題

人間の「思い込み」というのは思いのほか強い。
最近、ガンの診断をする人工知能の話題が流れていたけれど、人間の医者の場合、今までの経験や業界の常識が先入観となって、見つかるはずのガン細胞が見つからなかったりするのかもしれない。
その点人工知能には先入観というものがない。
人工知能のガン診断は10分くらいで出来るそうで、そのスピードも凄いと思うが本当の凄さは人間と違って先入観無しに「透明な心」で診断出来るところではないかと思う。

天文学の歴史でも、アリストテレス以来長らく「天動説」が信じられてきたわけで、地球が固定で太陽や他の惑星がその周りを回っているのが常識になっていた。
それが各種の天文観測データの客観的な分析から「地動説」の方が理屈に合うということがだんだん分かってきたにも関わらず、「地球が動くはずがない」先入観によって地動説は相当長いこと封印されてきた。
地動説の件で宗教裁判にかけられたガリレオは、しぶしぶ天動説に宗旨変えしてなお「それでも地球は動く」とつぶやいたそうだが、先入観がもたらす「暗黒面」は勢い余って人間ひとり火あぶりにしかねないほどの強さを持つようである。


人間がなんでこんなにも先入観が強いのかというと、ひとつ考えられるのは人間の脳みそはおそろしくエネルギーを消費するので、なるべく考える手間を省略して消費エネルギーを節約しようという生物学的な生存戦略、ということがある。
実際同じような体格のチンパンジーと人間とでは、人間の方が筋力レベルがかなり低いらしい。
それは筋力によるエネルギー消費を節約して脳みそに回す、それによって大容量の脳みそが維持出来る、ということらしい。

ここで何気に疑問に思うことがある。
人間の脳みそにある神経細胞はおよそ140億個あるとかいう。
で、そのうち実際に使われているのは3%程度だという。
なぜ大半使われていないにも関わらず、脳の神経細胞は140億個もあるのか。
もっと少ない方が省エネになるんじゃないか。

実際には使われていない細胞は本当に使われていないわけではなく、「静かに働いている」ようであるというのが最近分かってきたらしい。
だからこそ、人間の脳は大量のエネルギーを消費するということなのだろう。

逆に言うと、人間の「脳の限界」はエネルギー消費問題が最大のボトルネックになっている。

人工知能には先入観がない、というのは、人工知能は外部電源からエネルギーをいくらでも供給出来るので、先入観の方式を導入して省エネに励む必要がない。

ということは、人間も身体の外部から脳みそに直接「コンセント」を差し込んでエネルギーを供給してやれば、もっとがんがん脳みそが働くようになるのではないか。

考えてみると数万年前の原始時代に比べると人間の食生活は豊かになっているので、その分脳みその働きもだいぶん活性化しているに違いない。
あるいはそのうち脳みそに直接的にエネルギーを投与する新しいタイプの食品が登場して、それを食べると頭の働きがキレキレに良くなる、ということになるのかもしれない。

posted by ヤス at 14:16| Comment(0) | 徒然なるままに
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