2016年09月15日

ココイチの強さについて

最近、ネットニュースでカレーのココイチの記事をチラチラ見る。
今になってネット記事が流れるのは、この消費不況の最中にあってあいかわらず好業績を上げている、その秘訣を知りたいというなのかもしれない。

ココイチ、というか「カレーハウスCoCo壱番屋」は株式会社壱番屋として東証一部の上場企業である。
よく知られているように昨年、創業者からルー調達先のハウス食品に株が売却され、現在はハウス食品が51%の株を持って子会社化している。
Yahoo!の株式欄で見るとこの2〜3年株価も右肩上がりで好業績ぶりが伺える。

ココイチは日本国内に2015年10月現在で1265店展開している。
カレーは日本の国民食と言われるほど人気の食べ物であるが、カレーチェーン国内2位の金沢発のゴーゴーカレーは会社のサイトで数えてみたら国内69店舗。
その他には「カレーのチャンピオン」や「サンマルコ」などが国内に30店程度展開しているらしいが詳しくは知らない。

とにかくカレーは国民食という割には牛丼やうどんのような大規模チェーンがココイチしかない。
少し前に週刊ダイヤモンドとかでもカレーチェーンの不思議、国内30店舗の壁、みたいな特集を組んでいたことがあるくらいだ。

カレーチェーンが大規模化出来ない理由として、ルーの原料の香辛料調達があるらしい。
香辛料の輸入は日本ではハウス食品とS&B食品の独占なので、大規模化するとルー調達先の壁に当たるという。
もっともらしい話であり、たぶん6割方は真実のような気がする。
しかし疑問点も生じる。
ココイチがハウス食品の一派として全国展開したわけであるからS&B食品の方にも対抗勢力となる全国チェーンがあっていいのではないか。

また、カレーチェーンが大規模化すればルーの売上が増加してハウス・S&Bともに嬉しいはずだ。
ルー販売企業がカレーチェーンに対しある程度のコントロールを試みるのは分かるが、大規模化を阻止する理屈はそこにあるのかよく分からない。

おそらくルーの調達以外にもノウハウ上の理由があるような気がする。


ところでココイチは客単価890円だそうだが、失礼ながら同価格帯でココイチより美味いカレー屋はたくさんあるだろう。
しかしココイチは外食業界でも群を抜いた販売力を持っている。
ひとつには、社員で修行した後に原則夫婦でFC店を持って独立する独特の組織形態がある。
ラーメンチェーンでも同様の形態はあるが、労働集約ビジネスである外食企業では、夫婦二人で朝から晩までモーレツに働くことが成功への近道である、というのはひとつの真実だろう。

人間の生産性というのは結局のところ、当事者意識を持ったスタッフがどれくらいたくさんいるかどうかにかかっている。
ココイチ等が採用している暖簾分けシステムは、ブラック企業批判も厳しくなる中での回答のひとつだろう。

またココイチでは接客やスタッフ教育の考え方が確固としていて軸がブレない強さがある。
そのあたりはこのところ批判にさらされて満身創痍のマクドナルドも教育ノウハウの強みでなんとか生き残っていて、その辺り共通の強さがあるように感じる。

いずれにしても、ココイチのカレーのごはん標準300gは食の細くなったおじさんには少々キツイので、若い気になって300gを食べて胸焼けになる愚を犯さないよう、今後もずっとごはんの量は200gにしようと思っている。
posted by ヤス at 11:08| Comment(0) | 徒然なるままに
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