2016年09月14日

質的成長時代がすでに始まっている話

あいかわらず日経平均は弱含みの動きをしている。
数日前に久しぶりに1万7千円を超えたと思ったらその後ダラダラと下がって今日も3ケタマイナスで終わった。
為替レートも最近は102円近傍に張り付いて円安になりそうな気配が無い。
(わたしには気配を予知する能力も無いのだが)

某週刊誌には今年の年末に向けて日経平均が2万5千円を超えるとかいう記事があったような記憶もあるが、日銀総裁の発言もいまひとつ歯切れが良くないようで、特に根拠もない個人的推測では日本経済はこのままズルズルと低調が続くのではないかという気がする。


ところでこの間調べてあらためて少し驚いたのが、1992年(前回の広島カープ優勝年)から今年にかけて日経平均がほぼ1万6千円代で同水準にもかかわらず、アメリカ主要株価指標のNYダウが1992年3300ドルから2016年18400ドルと5.5倍以上に上がっていたこと。
ちなみにロンドン証券市場の指標であるFTSE100指数は1992年2846が2016年6463とこちらは2倍以上の伸び。

GDP(名目値)を見てみると、日本の1992年は488兆円、2016年推計値506兆円と3.7%増。
アメリカは1992年6兆5393億ドルが2016年18兆5581億ドルと2.8倍増、イギリスは1992年6733億ポンドが2016年1兆9242ポンドへやはり2.8倍以上になっており、中国に至っては2兆7208億人民元が73兆1217億人民元へ27倍の激増。

この30年ほどの各種の数字を見ると、どうも日本だけが経済成長的に取り残されているのは明らかである。

しかし、だ。

1992年と2016年では我々のライフスタイルはかなり変わったのではないか。
ひとことで言うとかなり豊かになったと言えるのではないか。
1992年にはインターネットの「イ」の字も無かった。
(アメリカには「i」の上の点くらいはあったかもしれない)

重量100g少々の四角い薄い板状の機械(iPhoneのことです)を自由に持ち運んで、情報を検索したりポケモンゲームをしたり、という世界は1992年には無かった。
たまに高速道路のサービスエリアで食べる昼メシもこの2〜30年でかなり美味くなったし、コンビニで買うパンや弁当も昔よりは確実に美味くなっていると思う。

自動車に乗ってもナビが付いていたりドアノブに触れただけで勝手にドアロックがはずれたり、バックカメラが付いて後ろのバンパーをぶつける心配も多少減った。

ネットショッピングはすっかり定着し、Kindleを利用すれば思い立ってから1分以内に読みたい本を読み始めることが出来るし、カメラや電器製品も店頭で一生懸命値切り交渉しなくても安く買える。

情報通信の進化を中心に、物流や製造システムの革新が進んで前回のカープ優勝時と今年では、経済指標的にはほとんど「拡大」はしていないけれど、質的には確実に便利に豊かになっているように思われる。

過去の2〜30年、経済指標の拡大を伴わなかったけれど豊かさの進化はあった。
これからの数十年、GDPはもう増えないとしても引き続きライフスタイルの質的な進化はあるのではないか。
というか日本という国は、すでに20年くらい以前から、経済規模の拡大を伴わない質的進化メインの成長をする国になったのではないか。

という気がちょっとした。
posted by ヤス at 15:49| Comment(0) | 徒然なるままに
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