2016年07月24日

選挙戦に学ぶ

いよいよ東京都知事選が最後の1週間に突入した。
史上最大の21人が乱立し、与党が分裂して野党は統一候補を立てる、という予想外に面白い展開になったわけだが、「主要3候補」の政策内容の不出来は置いておくとして、今回の都知事選はまずまずの盛り上がりを見せているらしく、実際いろんな意味で面白い。

都知事選関連のテレビニュースや街頭演説のようすなどをYouTubeで見ていて、この暑い中の選挙活動はたいへんだなあと思う。
大昔、わたしがまだ広島市で広告屋で仕事をしていた時分、ある選挙があって、広告屋の業務ならびに、「自発的に参加した(ほんとは会社に強制動員された)ボランティア」としてその選挙の裏方仕事を手伝ったことがある。

当時はインターネットは影も形も無い時代で、その部分において今と昔は全然違うが、その他のところはあんまり変わっていないように感じる。

選挙っていうのは告示から投票までかなりの短期決戦だ。
特に今回の都知事選みたいに告示ギリギリに立候補表明して2週間あまりで投票、となると、各陣営とも活動をいかに効率化して票を集めるかに苦労することだろう。

そういう意味では選挙戦というのは超短期決戦のマーケティングの戦いでもある。
だいぶん前に聞いた話だが、世の中には選挙専用のパソコンソフトも売られているそうで、そのソフトを使うと街宣車の最適な走行ルートとか重点地区の絞り込みとかが効率的に出来るらしい。

ソフトの話はともかく、選挙戦を見ているとこれは逆に商売の方のマーケティングにもたいへん参考になるような気がする。

商売の場合、商品を開発したり店舗を綺麗にしたり従業員を雇って教育したり帳簿をつけたり、いろいろやらないといけないことを少人数でこなさないといけなくて、いきおいマーケティングにかけるチカラが手薄になりがちだ。
しかもマーケティングとか広告宣伝は専門的な知識が要求されることも多くてけっこう面倒くさい。

そんな時には選挙戦のマーケティングをイメージするといいのではないか。



選挙では、基本的に候補者の名前を連呼する。
政策を語らないことはあっても名前を連呼しないことはない。
選挙でもっとも重要なのは、おそらく「認知度」である。
選挙民に知られていない候補者は当選できない。

イメージ付けも大事だ。
選挙民には改革派もいれば守旧派もいる。
男女の違いや若者と年寄りとかいくつものセグメントに分かれる。
どういうイメージ付けをすればより多くのセグメントを惹きつけられるのかが勝負の分かれ目だ。
あと、細川護煕の日本新党以降だろうか、イメージカラーを使うのも一般的になった。
色の持つ非言語的な脳内認知機能は、非言語的であるがゆえに強力になると考えられる。
あの百合子グリーンは吉と出るか凶と出るか。

それからひとしきり街頭演説した後、わっと群衆に分け入って握手するパターン。
かの小沢一郎が、握手の量に比例して票が増える、みたいなことを言っていたと思うが、握手によらずともお客さんとの心理的距離を縮める努力は大切だ。

まあ、本当に政治家の先生方はよくやるなあ、と感心する今日この頃なのである。
posted by ヤス at 09:46| Comment(0) | 徒然なるままに
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