2016年05月24日

ホンネで摩擦を生じさせることについて

アメリカの大統領選挙で予想外の快進撃を続けるドナルド・トランプであるが、直近のニュースによると世論調査におけるヒラリー・クリントンとトランプの支持率が、わずかながらトランプ優位に逆転したという。
個人的には1〜2ヶ月前まで、クリントン候補でほぼ決まりと思っていたのだけれど、これはひょっとするとひょっとするのかもしれない。

トランプ候補がここまで健闘した要因、そしてクリントン候補が苦戦した要因については、評論家等がいろいろ論評している。
その中でなるほどと思ったのはトランプは突拍子もないことばかり言うけれど、それが全部ホンネの意見として多くの国民に受け止められ支持されている、というもの。

一方のクリントンはこれまで支持を増やすためにたびたび政治主張を微調整してきており、そのあたりトランプとの好対照としてマイナスに働いたのかもしれない。

ホンネの政治家と言えば、昨年末までおおさか維新の会を率いていた橋下徹 前大阪市長もそうだったのではないか。
トランプと橋下徹は政治主張の中身はともかく、ホンネで語る政治家としての支持のされ方がよく似ているように思う。
まあホンネが支持されるといっても、女性蔑視や報道への圧力などに関するホンネをポロポロ漏らす先生方も居て、ホンネであればなんでもいいということでもなさそうである。


ここで言うホンネで語ることの意味について少し考えてみると、これは思ったことをそのまま語る、というよりは各方面からの反論、反撃、軋轢などが予想される中、それに構わず発言することのように思う。
一般人の世界でも、これを言うと軋轢が起こるなという内容については発言がためらわれることが多い。
かの有名な電通の「鬼十則」の10番目にも、

「摩擦を恐れるな、摩擦は進歩の母、積極の肥料だ、でないと君は卑屈未練になる」

とある。

電通内でわざわざ語り継がれねばならないほどに、特に日本の社会では摩擦回避の傾向が強いということだろう。

世の中を変えるとか、新しいことに取り組むとかいう時には、とかく既得権益とぶつかって、また既存の権威に傷をつけることになってさまざまな摩擦軋轢が生じる。
逆に言うと、摩擦軋轢をあちこちで発生させている人は、世の中を変え新しい世界をもたらす救世主である可能性があると言える。
(ただしこれは十分条件でないことに注意)

周辺一面を摩擦軋轢でギシギシ言わせているような人物は政治の世界にはまあまあたくさんいると思うが、その中で既得権益を叩き潰しそうな真の民衆の味方はたぶん少ない。
また民衆の味方であったとして新しい世界をもたらしてくれる救世主的なヒーローはさらに少なかろう。(あるいはそういうヒーローは存在しないもかもしれない)

しかし少なくとも軋轢摩擦と無縁な人畜無害の人物だとおそらく毒にも薬にもならず、世の中の役に立たないこともたぶん事実なのであろう、と思った。
posted by ヤス at 15:12| Comment(0) | 徒然なるままに
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