2016年05月14日

Coolpix Aがおじさんに与えてくれる自信について

そうたくさんあることではないのだが、それでもたまに趣味は何ですか、と訊かれることがある。

で、その時にとっさに答えてしまうのが、「写真が趣味」である。
ほんとう言うと最近はめっきり写真を撮らない。
以前にも何度か白状した通り、より正確には写真撮影より「写真機」が好きなのだ。
ところがその写真機好きも最近は新型カメラの購入もなく、かなり怪しくなっていてとても趣味は写真ですというレベルにはない。

しかし、毒にも薬にもならない世間話の途中であまり込み入った言い訳をするのも面倒くさい。
だからこちらも軽い感じで写真が趣味です、と答える。
ここでじゃあカメラは何を使っているのか、ニコン党かキャノン等か、レンズは何ミリが好きか、などなどの突っ込んだ質問に踏み込んでくる相手はほとんどいない。

そういう会話を交わした中には、写真好き・カメラ好きの人物もいくらか居ただろうと思うのだが、どうも世の写真・カメラ好きには他人の趣味にあまり踏み込みたくない習性のようなものがあるのかもしれない、とも思う。


そんなことはともかく、趣味は何かと訊かれて写真であると答えることについて、これは20年前だったらわりかし誇らしげに言えたのだけれど、スマホカメラでいつでも気軽にシャッターが切れる時代になって、そこいら辺の女子高生の方が自分よりもよほどたくさん写真を撮っているだろうと思うと、私の趣味は写真です、と誇らしげに答えるのもなんだかなあ、と考えざるを得ない。

こういう場合のおじさん側の対処方法は、とりあえず趣味っぽいカメラを装備し首からぶら下げて街を歩く他に思いつかない。

この数年、おじさんが首からかけて歩くことを主目的とされた1インチセンサー搭載とかの高級コンパクトデジタルカメラがデジカメ市場における存在感を増しているようであるが、これら高級デジカメの使命は、写真趣味の世界を席巻するスマホとJKのコンビに対するささやかな対抗策と解することが出来る。

で、うちにもその手のカメラとしてニコンのCoolpixAという2013年発売のデジカメがあるのだ。
大型センサーによる高画質と抜群の携帯性を両立したCoolpixAであるが、うちのには28mmレンズに大きな四角いフードを付けているために嵩張ってバッグにしまえない。
その替わりコチコチに四角くデザインされた筐体にフードを付けたのを首から下げていると、写真趣味の雰囲気がかなりアピール出来ているのではないかと感じる。

このCookpixAは、たまにシャッターを切ると思いのほか綺麗に撮れることもある。
欠点はオートフォーカスが死ぬほどのんびりしており、またズームのない28mm固定レンズでもあるので、なかなかシャッターを切る気になれないことである。

このカメラはよほど人気がなかったのか後継機もないままひっそりと生産中止になったらしい。
しかしCoolpixAは、写真が趣味ですと答えるための小さな自信をおじさんに与えてくれる。
そういう得難い価値を持ったカメラであると思った。

IMG_2642.JPG
posted by ヤス at 14:31| Comment(0) | 徒然なるままに
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