2016年04月21日

三菱自動車の不正発覚

三菱自動車で不正が問題が発覚したらしい。

軽自動車4車種の燃費データの元になる走行抵抗値を実際より低い数字で国交相に届け出していたとのこと。
で、報道によると、この影響はかなり広範にわたるようだ。

まず、該当者種を購入した顧客への燃料代差額補償が社内で協議されているらしい。
また、燃費データが変わることで減税車の区分も変わる可能性がある。
さらに販売店への補償問題。
国交相への届け出の不正なので、該当者種の販売は当面中止になる。
売れ筋の軽自動車をいきなり全面販売中止にする影響はかなり大きそうだ。

この問題は次期車種開発に当たって日産側が現行車の性能を再チェックしている中で、日産によって発見されたものだという。
今後軽自動車部門における三菱と日産の協業関係がどうなるのか。
ひょっとしたらこれを機に協業解消に向かうような気もする。

今後を占う参考のために、ネットで三菱自動車の財務内容をチラ見してみた。
2015年3月期の売上は2.1兆円、当期純益1千億円超。
総資産1.5兆円の自己資本比率が4割超の7千億円くらいある感じ。
2014年3月期も同じような良い数字だった。
2014、15年とかなり良い決算状況が2期続いた中での今回の不正であったようだ。

今回の対象車数は62万台とのことで、燃料代補償を仮に1台10万円配ったとして620億円で、この程度だと自己資本への影響は限定的と思える。

一方の販売店への補償。
該当車種は三菱、日産合わせて月販で1万台以上ありそうだ。
これが数ヶ月販売停止されると販売店はたいへん困るだろう。
三菱自動車としては、売れ筋の軽自動車の生産中止による損失に販売店、末端顧客への補償が重なって、せっかく好転していた財務内容が再び危機に陥る公算が強い。

それにしてもなぜ三菱の「不正体質」は改まっていなかったのか。
報道が本当なら、今回の不正発覚は日産との協業体制がきっかけであった。
逆に言うともし協業体制が存在しなかったら、この不正はずっとそのままで闇に葬られていたということなのだろうか。

ずいぶん前からいろんな業界でコンプライアンスとか法令遵守とか言われている。
だがコンプライアンスという言葉の語感には、なにかこう、決められた規範を粛々と守る、みたいな受身のニュアンスが感じられる。

組織の不正は往々にして内部告発によって明らかになる。
つまり個人の倫理意識が存在する限り「組織の不正体質」は安泰ではない。
企業組織の側に、より積極的な倫理規範追求の姿勢が求められるように思う。
posted by ヤス at 09:37| Comment(0) | 徒然なるままに
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。