2016年03月26日

ブランディング


昔から、マーケティングという「単語」がわりかし好きだ。
相対的に、営業、カタカナでいうとセールスはあまり好きではない。

なんというのか、気分としてマーケティングはセールスの上位概念であり、セールスが戦術だとするとマーケティングはこれを統御する戦略に相当するのではと思われる。

要するに、マーケティングの方がセールスより偉いのではないか、という感じがある。
というのは、とってつけた理屈で、本当は、わたしは昔から営業が苦手でその腹いせにセールスの代わりにマーケティング贔屓になったと言えなくもない。

セールスはお客さんに面と向かい、いろいろな売り口上を駆使して商品を売る。
対してマーケティングは、雑誌広告やらテレビCMやらチラシやパンフレットやさまざまなメディアに広告を展開して、いつの間にかお客さんを買う気にさせる。
そういう、あちこちに仕掛けをして最終的に売上を絡め取るパズルのような面白さがマーケティングにはある。

ところが最近、マーケティングの旗色がやや悪くなってきている。

ブランディングがのしてきているからである。
ブランドとかブランディングという概念は、わたしが仕事を始めた1990年代初頭からすでにあった。
当時の広告業界でも、ブランドというタームは頻繁に出ていたように思う。
だがそれはマーケティングやCIとかの下位概念として、ひとつのパーツとして出ていた感じ。

でも今は形勢逆転してブランディングが最上位で、マーケティングやセールスはその風下に置かれる、そういうことになっている。

中には、マーケティングの時代は終わりで、ブランディングだけに注力すべきだという意見もあったりする。

そういうことを最近ぼちぼち考えている。

確かにブランドは重要だ。
でも言うまでもなく、本当に重要なのはブランドの元になっているその企業の技術とかノウハウとか考え方であろう。
今の時代は企業の実質が問われるようになっている。
表面的な広告宣伝で少々見栄を張ったところで、SNSや週刊文春によってまもなく真相が暴かれる。

こうなると広告で見栄を張っている分に比例してその企業は大きなダメージを被る。
それは文春に狙われる有名どころだけに限ったことでなく、地方の小企業でも状況は同じだ。
かつてのように企業側が消費者に対して情報優位にあった時代は過ぎ去った。

企業は、セールスやマーケティングに力を入れていたのをブランディングに振り向けないといけなくなった。

それはイコール企業の実質が問われるということである。

posted by ヤス at 13:10| Comment(0) | 徒然なるままに
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