2016年03月22日

アップルの製品ラインが増えることについて

今日未明、アメリカ時間では3月21日、かねての予想どおり新型のiPhone SEが発表された。
わたしは2年半前に機種変して以来iPhone5Sを使い続けている。
「6S」に変えなかったのは、6Sの価格設定が思いのほか高かったこと、そしてサイズも重量もかなり増えたことが理由である。

6Sが高価になったのは円安のせいもあるだろう。
今iPhoneのYahoo!のアプリで見たら、2年前の円ドル相場は100円ちょっと。
それが去年の6S発表時は確か120円くらいだったと記憶している。

あとサイズと重量。
ランニングの時にiPhoneをポーチに入れてGPSでコースをトレースしながら走る。
世の中ランニングブームなのでそういう人はけっこう多いと思う。
今まで110何グラムだったのがiPhone6になって140グラムを超えるとなんだか心理的な抵抗が大きい。
まあ30グラムくらい自分の体を削れよっていうことなのだが、そんなこんなで小さく軽いiPhone
には確実な需要があるものと推測される。

あと、全世界的にiPhoneの需要開拓の余白地域が無くなってきて、新しい購買層開拓のために価格帯ボトムの商品力を上げる必要があったのだろう。

まあiPhone SEの発売によって、このところ低調だったiPhone向けの部品生産がまた復調して、ひょっとしたらシャープの液晶パネル製造ラインも稼働率が上がるかもしれない。

しかしいつの間にかアップルの製品ラインナップはかなり増えた。
ジョブズがアップルに復職した直後は、製品ラインはマッキントッシュのノートとデスクトップだけだった。
それが、iPodが加わりiPhone、iPad、Apple Watchと種類が増えて売上も増えた。


話は少し変わるが、飲食店でも長くやっているとだんだんメニューが増えてくる。
お客さんの要望に応えるために、ということで新しいメニューを付け足し、やはりお客さんの要望に応えるために昔からのメニューも引き続き提供する。

店としては、本当はメニューを絞りたい。

その方が仕入れもオペレーションも楽になって儲かるだろう。
また、絞り込んだメニューの中で一品一品のクォリティに注力することで、お客さんの満足度を上げることもできるし、「オムライスの美味しい店」とか「とり釜飯が絶品の店」とかの売りになって、最終的に売上を増やすことにつながるかもしれない。

しかし目先の売上を考えると、メニューを絞るのは勇気が要る。

アップルのラインナップ増加の状況からは、そういうことを連想してしまう。

今の所マッキントッシュもiPhoneも、ライバルに比べると1製品あたりの製造量が群を抜いて多い状況は続いているので、今後もしばらくはそれなりの利益率を維持できるのかもしれない。
ただ、さらにこの先も売上拡大を続けるのなら、もう一段安いiPhoneのラインナップを加えないとダメな気がする。
田舎の小さな食堂と違って、グローバル企業であるアップルのマーケットは地球上の70億人で上限が決まっている。

ひょっとしたら、近未来のアップルは売上拡大をあきらめて利益率向上に主眼を置く、そういう時代が来るのかもしれない。
20年くらい昔の、ジョブズ放逐後のかつてのアップルみたいにiOSをクローンメーカーにライセンスするような時代が再び来るのではないか、という気がしないでもない。

いずれにせよ、製品ラインがだんだん増えていくアップルについては、ジョブズが居ないだけにやや心配である。
田舎の食堂でもグローバルの先端企業でも、増えたメニューにナタを入れるのはけっこうな勇気が要る、ということなのだろうか。
posted by ヤス at 12:44| Comment(0) | 徒然なるままに
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