2016年03月18日

センスの良さと経歴詐称スクープ

センスのいい人は、この世に一定の割合で存在する。
「センス」と言ってもその分野はいろいろあって、ファッションとか芸術的センスとか、ダンスや音楽、お笑いのネタがイカしているとか、多岐にわたる。

人によってセンスの良さの得意不得意があると思うけれど、これらの多岐にわたるセンスの良さには、ある共通の土台があるように思われる。

センス、というのは人間の社会性に関する能力が表出したものであって、言い方を変えると空気を読む能力とかに近いのではないか、そんな気がする。
センスの良さは一人の人間の絶対的能力ではなく、一人の人間と周りの社会との関係の中で生まれるものであると思う。
それは言わば社会的動物ならではの能力であろう。

ところで、テレビに出る人、というのはその多くがセンスの良い人なのだと思う。
格好イイ人、お笑いの切れ味が鋭い人、歌の上手い人、などなどいろんな分野でセンスの良い人が集まってテレビ番組は出来ている。
そして最近主流のバラエティ番組では、全人格的にバランス良く総合的にセンスの良い人が起用されているように思う。
ブサイクだけれど面白い、格好イイけど嫌味がない、そんな、社会の空気を乱さない、番組の空気にある種の調和感を生み出すタレントが選別され生き残る。
そんな風になっている。


ところで、この間から文春スクープで何人かのタレントが告発されて事実上仕事を失う、ということが続いている。
最新版ではイケメン顔の経営コンサルタント、ショーンK氏こと川上伸一郎氏の経歴詐称疑惑が話題になった。
川上氏については、YouTube動画のある対談番組に出ていたのを見たことがある。
共演の大学教授などと比べてもよほど分かりやすく説得力のある発言をしていたと記憶している。
ただ、そういう良い印象はあの甘い低音ボイスの影響かもしれず、濃いイケメン顔や迷いのない語り口のなせる技かもしれない、という部分は否定できない。
だが、そもそもテレビタレントとはそういうものだろう。
経歴詐称は許されたことではないにせよ、文春スクープを機に川上氏の全てを否定しょうとする風潮が一部感じられてやや疑問に感じる。

心理学的には、人が話していることの説得力は実は話の内容よりも話し手の容姿、仕草、声の調子など、非言語的な要素の影響の方がよほど大きいと言われている。
そういう意味では川上氏は立派なテレビタレントであったわけで、だからこそ何本もレギュラー番組の仕事が入っていたのだろう。
それを他のコメンテーターなどが、簡単なことを難しくいう人だと前から思っていたとか、水に落ちた犬を叩くような仕打ちはちょっと違うのではと感じる。

で、仕事をあらかた失ったという川上氏であるが、テレビ主要各局が全滅でも、テレ東の深夜番組とか、東京エムエックスとか、あるいはニコ動などのややアンダーグラウンド的方向を開拓するとか今後の対策はいくらでもある。

人間一回落ちぶれた後、虚飾をかなぐり捨てて思わぬ復活を遂げるかどうか、そこで本当のセンスの良さが問われるのではないか、と思ったりした。





posted by ヤス at 11:42| Comment(0) | 徒然なるままに
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