2016年03月16日

花粉症の季節に思う

どうも世の中では花粉が飛んでたいへんらしい。
らしい、などと他人事で言えるのも、わたしが花粉症ではないからだ。
いやほんとに、こんなに季節のいい春先のシーズンをクシャミや鼻水と戦って過ごす人々には心底同情する。

花粉症はアレルギー疾患のひとつだ。
さっきネットのあるページで、アレルギー疾患の発症は乳幼児期の衛生環境が「清潔過ぎる」ことが原因らしい、という記事があった。

衛生仮説というのだそうだ。

なるほどそれでオレは花粉症にならなかったのか、と少し納得した。
わたしもいつか周辺の何人かと同様に、ある日突然花粉症が発症するのでは、というわずかな恐怖があったのであるが、なんか心配していて損した。

まあその衛生仮説なるものが本当かどうかよく分からないが。

ところでこの花粉症、おそらく日本の山林政策の方針で戦後に大量の杉植林が行われたことが原因の土台にあることはたぶん間違いない。
とすると、花粉症の人たちは日本国政府を相手に治療費や慰謝料請求の訴訟を起こしてもいいような気がする。
集団訴訟で原告参加を募ったら、あっという間に1千万人くらい集まるのではないか。

そもそも大量の杉植林が始まった背景は、戦時中には軍需物資として大量の木材が伐採され、戦後は復興のために伐採された。
それで急速に山が荒れて、慌てて杉を植えていったものらしい。
その時にもとはブナやナラなどの広葉樹林だったところも伐採して杉を植えた。
それでいつの間にか日本国中が杉だらけになり、多くの人がクシャミや鼻水や涙目で苦しむことになった。

だから今の花粉症問題は、元はと言えば70年前の戦争が原因と言える。(のではないか)
さらには、戦後の植林政策が杉の成長期間とかの簡単な計算を無視してデタラメに行われたこと。
植えた杉が伐採適齢期になる頃には既に復興需要は終わっていて、しかも良質な輸入材が建築資材の主流になっていて、かつて植林された杉はただ毎年春先に花粉を飛ばすために存在するようになった。

山の生態系のリズムは本来100年スパンくらいのゆっくりしたものであったのに、何を思ったか日本の山林行政は、10年スパンくらいの感覚で山を耕しに大々的に介入した。
それで日本の山林の自律的な回復サイクルを破壊した。
これは、日本の行政がバカだったということもあるが、まあ時代の空気が経済一辺倒、効率一辺倒のそういう時代だったのだということも出来るだろう。

日本もそろそろ100年後どうするか、そのために今何をすべきか、というような感覚を取り戻すべき時期なのでは、と花粉症の季節を迎えて思ったりした。

posted by ヤス at 15:07| Comment(0) | 徒然なるままに
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