2016年03月12日

チェーン店の今後

昨日コンビニとスーパーマーケットの話を書いていて、これから「チェーン店」はどうなるのだろう、とふと思った。

20世紀はチェーン店の時代だった。

「だった」と書いたがチェーン店は今もたくさんある。
少し以前に統計データを見た記憶では、現在も店舗ビジネスのチェーン化の流れは進行中だった。
要するに、食べ物屋さんでも小売店でも、1店舗だけでやっているような小規模な店が減って、代わりに大手企業のチェーン店が増えている。

チェーン店のメリットは効率化にある。
仕入れも一本化して大量に安く買う。
商品開発を本部が担当し、同一の商品をたくさん売ることで開発コストの効率も上がる。
人の採用も大手企業のイメージで有利になり、教育訓練や店ごとの人の過不足も、多店舗を上手に回せば効率化できる。

営業上も、一定のブランドのイメージを確立し、潤沢な広告予算で知名度を上げることで、お客さんが店に入りやすくなる。

ところが21世紀に入った頃から、世の中のチェーン化の流れが少しずつ変わり始めたようである。
まずGMSと呼ばれる業態のダイエーが潰れた。
20世紀の終わり頃からチェーン店のトレンドは専門店化になっている。
家電量販店やスポーツショップやユニクロみたいなSPAとか、カテゴリーキラーと呼ばれる専門店のチェーンが伸びて、「総合」小売のGMSや百貨店の商売が難しくなってきた。

食べ物屋さんでも、昔は洋食から中華、和食にラーメン、なんでも出てくる総合レストランみたいなのがあったが今はすっかり見なくなった。
一時期の吉野家は牛丼の一本足打法で驚異的な売上と利益を叩き出していた。
今の吉野家はリスクヘッジでメニューを増やしているが、食べ物屋さんの場合は特に、メニューを絞った方が仕入も効率化するし、味のレベルも上がって利益を出しやすくなるのは間違いない。

そんなこんなでチェーン化の潮流は、その流れ方は若干変わったが21世紀の今でも進展し続けている。
目下の問題点は、日本の人口、特に生産年齢人口の若い層が大幅に減っていって、そういう市場の縮小にチェーン化は答えを出せるのかということだ。

市場が縮小して全体売上が減るとなったら、ますます効率化が必要だからますますチェーン化を進めることになるのだろうか。


日本はこの20年くらいの間に国際的なポジションが随分落ちぶれたそうだ。
一人当たりの国民所得もアジア諸国にどんどん抜かれつつある。
でも10年前の日本人の食べ物と、今の食べ物では、たぶん今の方が美味しさのレベルが進化しているのではないかと思う。
経済ボリュームの成長は鈍化しているが、生活文化の質的には今も着々と進化しているのではないか。

今成功しているのは、そんな質的な進化をちゃんとフォローできている商売なのではないかと思う。
そういう意味では1店舗とか2〜3店舗の小規模ビジネスにも十分勝機があるだろう。

ということで、世界を代表するハンバーガーチェーン「M」にも、世の中の文化レベルに応じた質的進化を望みたい今日この頃である。
posted by ヤス at 14:03| Comment(0) | 徒然なるままに
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