2016年02月14日

トレーニング効果

市民ランナーでかつ日本のトップランナーでもある川内優輝選手は、高校時代は強豪の埼玉栄高校に行った。
だがハードな練習で故障がちになり、満足な成績をあげることが出来なかったそうだ。
大学は弱小の学習院大学に入った。
学習院大学はあまりに弱小で駅伝チームを組むためのメンバーがぎりぎりしかおらず、そのためチームの監督はいかに故障者を出さないか、ということに苦心していたらしい。
だから練習は高校時代に比べるとかなりぬるく、ほとんどジョギング中心であんまり速く走っているとペースを落とすように声が飛んだ、ということが本屋で立ち読みしたその監督が書いた本に書いてあった。


スポーツの練習は、ある意味故障との戦いである。
2004年のアテネ五輪で金メダルを取った野口みずき選手も、五輪に向けて月間千キロを超える距離の走り込みを行ったそうだ。
結果金メダルを取ることが出来たが、そのためには故障をするかしないかのギリギリのラインまで追い込む必要があったわけで、たぶんそのせいだろう、アテネ以降の野口選手は故障の連続で満足な成果を出せていない。

トレーニングというのは、やると疲れる。
疲れたうえで休息し、一定時間が経過すると超回復して前以上にパフォーマンスが向上する。
オリンピックに出るようなトップアスリートは、それをギリギリのレベルでやっている。

だが大切なのは、トレーニングで追い込んで疲労することよりも、休息して疲労を取る部分の方だろう。


スポーツと同様仕事でも、あんまり過重に労働すると疲れる。
今はお年頃の関係でほとんどやらないが、20代の頃は徹夜仕事も普通にあった。
だがそういう過激な労働スタイルは、長く続かない。
少なくとも適切な疲労回復サイクルによって疲労が蓄積しない範囲でしか継続できない理屈だ。

年をとって疲れやすくなるとそういう当たり前の事実に気付かされる。
それにトレーニング効果というのはわりかし小さな負荷であってもけっこうなパフォーマンス向上をもたらす。

毎日腕立て伏せを10回やるとか、毎日文章を300字書くとか、毎日本を10ページ読むとか、1日数分とか10分とかの小さな負荷でも効果はある。

長い人生においては、故障ぎりぎりのトレーニングよりそういう小さな負荷の積み重ねの方が効果が高い。
そういうことを最近思う。
posted by ヤス at 13:55| Comment(0) | 徒然なるままに
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