2016年01月18日

バスの事故で思うこと

この間たいへん痛ましいスキーバスの事故があって、バス会社のずさんな管理とか運転手の運行実態がいい加減だったとかが問題になっている。
まだ確定的な事故原因の究明は終わっていないようである。
またニュースの詳細についてそれほど頑張ってウォッチしていないのであんまりハッキリしたことは言えないのであるが、バスの運転を生身の人間が行い、なおかつ道路状態や天候が万全でないことがある中では、同様の事故は一定の割合で発生することは覚悟しないといけないと思う。

最近は、自動ブレーキとか自動運転とか革新的な技術がどんどん進歩している。
わたしも、早く自動運転の世の中が来て楽ちんな思いが出来ないかと心待ちにしているわけだが、これからの技術の進化で悲惨な交通事故がかなり減らせるのではないか、ということも期待している。

ところで自動車の安全技術について言えば、過去数十年の間にもABSとかエアバッグとか衝突安全ボディとか、すでにいろいろ普及している。
ここでちょっとウェブを検索して、国内交通事故の長期推移を調べてみる。


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全日本交通安全協会というところに戦後のデータをグラフにしたのがあって、これを見ると昭和40年台の交通戦争時代が50年頃にいったん収束、だが自動車の台数増加によって再び事故が増える。
事故の増加傾向は平成16年頃まで続き、その後グラフは右肩下がりを描く。

一方で交通事故死者数は事故発生件数に先立ち平成2、3年頃から減ってきている。
これはたぶん衝突安全ボディやエアバッグの普及で事故に会っても死亡には至らない、というケースが増えたからだろう。
おそらくシートベルト義務化の効果も大きかったのではないか。

つまり、技術の進歩で事故による致死リスクは確実に減っているようなのである。
そして直近の10年くらいは事故発生そのものの抑制にも成功しつつあるように思われる。

特に最近は自動安全ブレーキなど、周囲の障害物を検知して衝突回避する技術の普及が急速に進んでいる。
自動車メーカー各社の努力によるこういう事実は素直に喜べる。


もとに戻って、旅客運送事業者の事故についてである。
今運送業界は貨物も旅客もドライバーの高齢化が進んでいる。
若い人がなかなか就業しないから人数も不足する。
そんな中で競合と低コスト競争をしていれば、危ないバスが出てくるのが道理だろう。

本当は業務用車両こそ自動運転化の恩恵が大きいと思うのだが、自動化時代までの間、実用化されている安全技術を義務化する方向の規制強化はあってもよい。
そういうところに補助金を投入するのであれば異存は無いのだが、そういう話は進んでいるのだろうか。
posted by ヤス at 15:50| Comment(0) | 徒然なるままに
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