2015年12月23日

隙間の意味

この世の中はもの凄い隙間だらけである。

宇宙にはブラックホールというのがあって、ブラックホールの中心部分を切り取って質量を計ると無限大であるらしい。

中心部から少し離れると、やっと重さが計れるようになる。
現地に行って計った人はいないと思うが。

なにはともあれ、ブラックホールの近くにある物質は超絶重い。
何しろ原子核同士が隙間なくびっしり詰まっている。
もし地球をブラックホール付近の密度にぎゅっと圧縮すると、手のひらに載るくらいの大きさになるっていう。

もっとも手のひらにそれを載せると死ぬと思うけれど。

ともかくも、地球上にある普通の物質は原子や電子のレベルから見るともの凄くスカスカ。
私たちの目の前にある物質とか、私たち自身の体も原子レベルでは、ひとつの原子から隣の原子まで、大草原の小さな家の隣の家までの距離くらい離れている。
いや、たぶんもっと離れている。

私たちは手に触れる物が鉄製で固かったりするとすごいしっかりしているなあと感じるが、その鉄は物質的には実はスカスカである。

そう考えると、この世の物質はハードウェアとしての実体というよりは「固い鉄の特性」という情報としての存在であるようにも思われる。

なんだか話が分からなくなってきた。


話を変える。
たいていの人間は言葉を喋る。
日本語の単語の意味についてはその一つ一つに、日本語使用者の間で共通の定義付けが共有されている。
そして、言葉を話したり書いたりして人々は意志疎通する。

そうやって出てきた文章に対して、みんなだいたい共通の受け止め方をする。
でもやっぱり人によって微妙に違う受け止め方をすることもあって、場合によっては自分に都合のよい受け止め方が出来ないかと苦労する人もいる。


再び話は変わる。
新国立競技場のコンペが最終結論がでたみたいだ。
こういうコンペでは仕様書が出されて、コンペ参加者は仕様書に書かれたコンセプトを自分なりに解釈して、自分なりのアイデアを創造して建築プランの上に具現化する。

建築コンペに限らずクリエイターの仕事はそういうパターンが多い。

発注者がこんなのが欲しい、と注文したのに対し、クリエイターは自分の創造物を提案する。

発注者の出したコンセプトの要望と、クリエイターが創造した提案との間の真空は、隙間だらけの原子と原子の間の真空のようだなあとなんとなく思ったのである。

原子と原子の間の空間は、たぶん真空だろうということになっているが、実際はよく分かっていないらしい。

でもたぶんそのスカスカの隙間は、単なるスカスカの隙間というだけでなく何か物理的な意味があるに違いないのだ。

言葉と言葉の隙間にもたぶん意味はある。

何を書いているかよく分からなくなったのでとりあえず終わる。
posted by ヤス at 13:27| 徒然なるままに