2015年12月19日

スターウオーズ!

昨日「スターウオーズ」の新作が公開された。
厳重な情報統制によってネタバレ管理されているようであるが、風の噂では評判も上々らしい。

わたしは今を遡ること37年前(たぶん)に、第一作の「エピソード4」を映画館で見た。
確か二本立てで見た記憶があって、その時のもう一本はスティーブン・キング原作のホラー映画「キャリー」であったと思う。
それは家人に連れて行かれてたまたま見たのであって自ら望んで行った訳ではなかった。

が、しかし二本の映画はたいへん面白かったと記憶している。

ところでスターウオーズに限らずだが、映画産業というのはなんだか不思議な業界であるなあと思う。

ウィキペディア情報によると1977年公開の最初のスターウオーズは、制作費1100万ドル、興行収入7億7539万ドルとある。
当時の為替レートは年初290円、年末240円くらいだったらしいが、年末の240円だと26億円で制作して1800億円の収入。
興行に当たっての原価の70倍の売上、原価率1.4%の凄い商売だ。(宣伝経費なんかもあるのだろうが)

有名な話として、スターウオーズは原作になる小説がある訳でもなく、映画のためにルーカスがゼロから物語を作っている。
だから原作の版権購入費用も無し。
また最初からグッズ販売などの収益をルーカス側が囲い込むことでシリーズ続編の制作費捻出を計画しており、ハリウッドの常識のスポンサーの呪縛からも無縁であった。

最初からそういう自由な立ち位置を目指してスタートしていたという点で、ルーカスのスターウオーズはきわめて異質かつ偉大な映画なのだと言わざるを得ない。

よくノンフィクションを基にしている映画では、最後のエンドロールの時に「この映画は実話です」みたいなのが出るけれど、ルーカスの作ったスターウオーズの物語は全てフィクションであり、ただの作り物である。

でもそれがおよそ想像を絶するマネーを産む。
人々はスクリーンを通して見る二次元平面の物語に興奮し感動してそれにお金を払う。

映画をはじめとするエンターテイメント産業は、それによって物理的にお腹が満たされることもない。
でもたぶん人間がお金を払いたくなる「価値の本体」はお腹を満たす「物体」ではなくてバーチャルな感動の方なのである。

そうでないと1千億円も2千億円も稼げないでしょう、と思った。
posted by ヤス at 11:38| 徒然なるままに