2015年11月30日

シャープ再建についてちょっと考える

シャープ
経営再建中のシャープが、本社を奈良にある工場に移転検討のニュースが流れていた。

すでに大阪市内の本社をニトリに売却するのが決まっているのでどこかに移らないといけない。
工場の空き部屋に本社を移転しないといけないのはシャープ的にはかなりの屈辱だろうが、まあそうも言っていられない。

なりふり構わずいろんな手を打たないと危機から脱することはおぼつかない。
だから奈良に移転はいいんじゃなかろうか。

とはいうものの、これまでの報道を聞く限り道のりは険しそうだ。

で、シャープの部門別の損益状況を見てみた。

まず、2014年度の通期売上(単位10億円)

★ブロダクトビジネス
デジタル情報家電 670.3
健康環境 315.0
エネルギーソリューション 270.8
ビジネスソリューション 340.3

★デバイスビジネス
液晶 907.1
電子デバイス 441.4

合計売上 2兆8760億円

かつて業界を牽引した液晶テレビ事業はデジタル情報家電に入っている。
またiPhoneなどアップル向けを主力とする液晶デバイスはデバイスビジネスの液晶であろう。
こうして見ると液晶部門のウエイトの大きさが目立つ。

続いて営業利益(単位10億円)
★ブロダクトビジネス
デジタル情報家電 3.0
健康環境 15.9
エネルギーソリューション ▲62.6
ビジネスソリューション 31.4

★デバイスビジネス
液晶 0.5
電子デバイス 0.6

合計営業利益 ▲480億円
(上記以外に営業損失があって計算が合わない)

デジタル情報家電も一応黒字だが液晶テレビ事業だけでは少なくとも数十億円規模の営業赤字になっているようだ。

しかしやはり深刻なのは液晶デバイスだ。
なまじ売上規模が大きいために損失の影響も甚大だ。

シャープの再建は、ひとことで言えばこの液晶デバイス事業をどうするか、ということになる。


そう言えば今日、別のニュースでフィンランドのノキアが主力の携帯電話事業をマイクロソフトに売却後、無線通信インフラ事業に特化して世界シェアのトップガンになって復活しているというのがあった。

個人的にシャープは、よそとはちょっと変わった家電を開発するのが本来の強みだと思う。
デバイス部品事業は当たるとデカいが巨大な資金が要るし競争も厳しい。

だからデバイス事業はさっさと売却して家電部門に特化すべきと思うのだがどうなのだろう。
posted by ヤス at 16:10| 徒然なるままに