2019年05月30日

三菱UFJ、紙の通帳廃止

三菱UFJ銀行が6月10日から紙の通帳の新規発行を原則取りやめるらしい。
その記事がYahoo!ニュースに出ていたけれど、記事の下の方に「紙の通帳廃止、どう思う?」というアンケートの結果の円グラフが載っていて、それを見ると84%が「反対」になっていた。
そうか、世の中の人は紙の通帳廃止に反対なんだなというのが分かってちょっとだけ驚いた。

わたしとしては、今や紙の通帳は多少持て余し気味の存在になっている。
あたりまえだが紙の通帳は記帳しないといけない。
わたしは最近ほとんどの支払を電子マネーで済ませているので、銀行のATMに行く用事がない。
現金を下ろしに行くのは、3ヶ月とか半年に1回くらいだと思う。
しかし通帳記帳だけはいちおう毎月やっている。
記帳を長期間サボると、一定以上昔の分が「この期間の記録はもう消えました」みたいになって記帳されなかったりする。
だから記帳だけはコンスタントにしないといけない。

しかし一方で今はインターネットバンキングがあるので、ほんとうは通帳はもう要らない。
若い人は知らないだろうが、30年かそれ以上前までは「通帳とハンコ」でお金を下ろしていた。
銀行から預金を引き出すのに通帳が必須の時代があったのである。

今のところ通帳の唯一の存在意義は口座の動きを記録しておくということである。
しかしそれも、ネットバンキングが100%普及すれば必要なくなる。
ただし、世の中にはスマホもPCもタブレットも持っていない人がまだたくさんいる。
そういう人はさしあたり通帳がないと困る。

今回の三菱UFJは「原則」廃止なのであって、希望者には紙の通帳を発行するということらしい。
銀行側の立場に立つと、確かに紙の通帳を発行するコストもバカにならない。
ほんとうはさっさと電子化した方がいいに決まっている。
おそらく今後、他の銀行も通帳廃止に追随していくのではないだろうか。
そして紙の通帳に関しては、別途発行手数料を取る。
間違いなくそういう風になると思う。

「電子的な通帳」と紙の通帳を比べると、紙の通帳は紛失したり火事で燃えたりして物理的に消滅するリスクが有る。
「電子的な通帳」だってハッキングやらデータ消失やらのリスクは多少あるだろうが、たぶん物理的な紙の通帳よりは、そのリスクは低く安全なのは間違いないのである。

それと通帳とセットになっている「銀行の登録のハンコ」。
あれも最近は通帳に印影が無いので「あれ、どれが通帳印だっけな」みたいなことがたまに起こってうっとおしい。

紙の通帳廃止の流れは、日本社会における「印鑑至上主義」の終わりの始まりでもあるとのだ。

紙の通帳を廃止することに世の中の多くの人が反発を覚えているというのには、人間ってやっぱり保守的な生き物なんだなあということをつくづく思わざるを得ない。

しかしその一方で、顧客の反発にもかかわらず銀行がそれを廃止するのは、コスト削減をしないとこの先やってられないということで、やっぱり危機的状況が起きると世の中は変わる、変わらざるを得なくなることの良い例なのではないか、などと思ったりした。
posted by ヤス at 14:24| Comment(2) | 徒然なるままに